山形市の企業が2025年から新たに始めた使用済みのチャイルドシートを生まれ変わらせる専門のクリーニングが人気を集めている。
きれいと思っていたチャイルドシートが…
自動車の整備などを行っている、山形市の旭自動車。

この会社が2025年から新たに始めたのが、チャイルドシート専門のクリーニングサービス「ヨゴレバイバイ」だ。

旭自動車・三澤潤社長:
元々は車の中の清掃をしていたが、あるお客から「チャイルドシートもできないか?」という話があり、なるほどということで。それがきっかけで始めた。

取材した際に持ち込まれていたのは、7年の間に兄弟3人が使ったというチャイルドシート。一見、きれいに見えるが、表面には細かいゴミがたまっているのが分かる。さらに、すき間にも食べかすなどが詰まっている。

まずは、表面を丁寧にブラッシング。続いて、洗剤を噴射して汚れを浮かび上がらせ、吸引していく。そして、布のカバーを外してみると、内側にも様々な汚れが。勢いよく風を当てて吹き飛ばしていく。すき間にたまっていた食べかすなどがたくさん出てきた。

そして、一見きれいに見えた布のカバーも、洗剤に浸けて洗うとあっという間に濁ってくる。
すべてのパーツを丁寧に手洗いして乾燥させ、組み立て直せば、クリーニング完了。作業はおおむね3日で終わるという。
高価なものも多いチャイルドシート
チャイルドシートは、道路交通法で6歳未満の乳幼児の使用が義務付けられているが、ものによっては価格が10万円ほどするものもあり、大きな出費となる。
このため、おさがりを使うケースも多いということで、そこに目をつけたのが今回の新サービスだ。

古川祐未さんは「私のチャイルドシートも貸してる状態。貸し借りは兄弟間、友達間でもある(買うと)出費が大きくなってしまうので、借りた後に返す前に洗浄して返すのにすごく良い」とサービスの良さを語る。

まだまだ使えるチャイルドシートをきれいに生まれ変わらせるクリーニング。
費用は、分解して洗浄するスタンダードコースで8800円。電話で予約した上で、店への持ち込みが必要となる。
(さくらんぼテレビ)