県内に住む男性が、SNSで知り合った女性名のアカウントから投資話を持ちかけられ、暗号資産や現金計1億3000万円をだまし取られた。県内で発生した特殊詐欺の被害としては過去最高額。
被害にあったのは県内に住む男性で、2025年8月、インスタグラムで女性名のアカウント「Y」と知り合い、その後やりとりをするうちに好意を抱くようになった。
Yは男性に対し、「仮想通貨の貯蓄は毎日元本の0.8%利息がつく」と仮想通貨の取引を勧めてきた。
男性は暗号資産の口座を開設し、8月中旬~11月中旬までの間に、Yに指定された「コインアドレス」に暗号資産を送金した。
さらに税金や送金手数料などの名目で、指定された口座に現金を振り込んだ。
金融機関から警察に「多額の現金のやり取りがある」との情報があり、11月17日、警察が被害者から話を聞いたところ詐欺に気づいたという。
男性が暗号資産や現金をだまし取られたのは20回以上にわたり、その額は実に1億3000万円に上る。
これは県内で発生した特殊詐欺の被害では過去最高額。
警察は、会ったことがない人から投資やお金の話をされた場合は詐欺を疑うよう呼びかけている。