日常でスマホをなくしそうになるタイミングは思っているよりも多い。トイレの個室や洗面台に置き忘れた、タクシーやバスの乗車中に落とした人もいることと思う。

悪用されそうになることも考えて、辻さんは「各種サービスで活用しているパスワードの区別化や管理も大切だ」という。
パスワードは使い回しをしていると、破られた時に芋づる式に被害が拡大するためNG。サービスごとに使い分けした上で、英数字や記号を交ぜるなどして長くしよう。
生活に密接するパスワードを優先
AppleアカウントやGoogleアカウント、SNSなど、生活に密接する“自分にとって大事なパスワード”から優先して変えるといいだろう。

もし覚えきれないなら、意外かもしれないが紙に書いておくのもいい。手間はかかるが、アナログなぶん、紛失が目に見えて分かり、ネットに漏えいするリスクはほぼないという。
スマホに首掛けストラップをつけるなど、根本的になくさない努力も大切だ。その上で、画面ロックや「デバイスを探す」を設定をしておくといった、事前の備えをしておきたい。
辻さんは「火災訓練と一緒です。避難経路がどこ?とならないようにしてほしい」と話す。データを消さないように注意は必要だが、なくした時のシミュレーションをするのもいいかもしれない。