熊本・山鹿市菊鹿町の集落に古くから伝わる行事『かせいどりうち』が、1月14日夜に行われた。600年以上の歴史がある『小正月』の行事で、子どもたちが地域の五穀豊穣と無病息災を祈った。

600年以上続く『かせいどりうち』

約60世帯が暮らす熊本・山鹿市菊鹿町の阿佐古(あさご)地区で毎年1月14日に行われる伝統行事『かせいどりうち』。

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墨を塗って顔が真っ黒になった子供たちが『神の使い』として集落を回り、地域の五穀豊穣と無病息災を祈る、600年以上続く小正月の行事。

14日夜は地域の小・中学生5人が参加。集落にある家々を訪ねて回った。子供たちは家に着くと『かせいどり』と呼ばれるしめ縄で、力いっぱい玄関をたたき、「かせいどり、どっさりお祝いな」と大きな声で叫んだ。

家の人はお菓子や餅を子供たちに渡し、その代わりに粟と稲ワラで出来た魔除けの小さな『かせいどり』を受け取る。受け取ったシメ縄はそれぞれの家の神棚などに飾られるという。

集落の住民は「今年は健康にさらに注意して一年間、過ごしたい」と話し、参加した子どもは「地域の人と触れ合うこととお菓子がもらえることがうれしい」と大役を喜んだ。

子供たちは袋いっぱいのお菓子がもらえる年に一度の伝統行事を楽しんでいた。

(テレビ熊本)

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