レールの緊急工事のため、1月15日から区間運休となっていた熊本市電は、17日の始発から全線で運行を再開した。利用者からは安堵の声が聞かれた。

点検で基準値を超えるレール幅の広がり

1月15日から運行を見合わせていたのは、水道町と辛島町電停の区間。

この記事の画像(6枚)

2024年の大みそかに、熊本市役所近くで発生した熊本市電の脱線を受けての点検で、レール幅の広がりが分かり、15日から緊急補修工事を行っていた。

それから3日目を迎えようとしていた16日夜11時半ごろ、熊本市交通局は「緊急工事が完了したため、17日から運行を再開する」と発表。17日の始発から区間運休を解除し、全線で通常運行を再開した。

3日ぶりの通常運行に熊本市電の利用者は「水道町どまりでけっこう混んでいて、きょうやっと普通に戻ってよかった。安全第一でしょうから(工事は)適切にやってもらえれば」と話した。

また、運行トラブルが相次いでいることについては、「ちょっと心配。安定すればいいな」や「市電は私の足の一部。乗り続けるし守ってほしい」と話した。

大西熊本市長「ご理解いただきたい」

大西一史熊本市長は「(区間運休の)お知らせが遅くなり、申し訳なく思っているが、全力尽くしているので理解いただきたい」と述べた。

一方、道路の舗装工事のため、市役所南側の通りから電車通りへの車の右折ができない交通規制は、現在も続いているが、19日早朝に解除される予定。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。