日本列島に今シーズン“最強の寒波”が襲来しています。

この記事の画像(15枚)

日本海側などの広い範囲で大雪や吹雪となっているなか、「めざまし8」が取材したのは、8日に162㎝の積雪を記録した山形県の肘折温泉。

田中良幸情報キャスター:
道路は結構除雪されていますけど、そうじゃない場所を見ますと1m以上は優に積もっていますよね。家の周りを見ると屋根から落ちてきた雪がかなり積もっていて、1階分くらいの高さには積もっています。

温泉街の中心部へ向かうと、地上4階の高さからの雪下ろしが行われていました。

田中良幸情報キャスター:
ビルの上から下に、雪を下ろしていますね。

地上4階の高さから落とされた雪は、人の手とスノーダンプによって、融雪口へと運ばれていきます。

田中良幸情報キャスター:
上から落としたものをさらに融雪口の方へ落としていきます。重機も使ってドンドン運んで落としていきます。

きのう8日は、こうした作業を朝から約8時間続けていたといいます。

旅館「若松屋 村井六助」村井美一さん:
それぐらいしないと、なかなか下ろしていけないという状況です。きょうこれでまた降り積もるまでは大丈夫ですけど、降雪が多くなればまたお願いするしかないですね。

この最強寒波の影響はいつまで続くのか。さらには3連休の天気はどうなるのか。
「めざまし8」の天達武史気象予報士が解説します。

天達解説 最強寒波の影響はいつまで続く?

天達武史気象予報士:
この後10日にかけて、今季一番の寒気が流れ込んできます。

きょう9日午前9時時点の寒気予想
きょう9日午前9時時点の寒気予想

-12℃以下の寒気が入ってくると、ドカ雪になるようなところが出て、1時間で10cmぐらい一気に積もり、道がなくなってしまうということもあります。

さらに雨雲自体も雪雲なのですが、夏のゲリラ豪雨みたいに積乱雲が発達しますので、同じ場所で積雪が急増する可能性があります。

あす10日午前6時の雨・雪の予想
あす10日午前6時の雨・雪の予想

あす10日にかけてピークで、平地でも雪になり積雪となる可能性が高くなっています。
西日本までは9日夜、寒気が流れ込んできます。

そして、10日の朝にかけて今度は、日本列島全体を覆ってきますので、何か降ってくれば、雪だという状況になります。もしかすると太平洋側でも積雪になる可能性はあります。

きょう9日午前6時時点の積雪の深さ
きょう9日午前6時時点の積雪の深さ

天達気象予報士:
今一番雪が積もっているのは、青森県の酸ヶ湯ですが、こちらもさらに積雪が増えてきています。8日からどのぐらい増えたかというと、多いところできのうの朝から24時間で40cm以上増えており、福島県の西会津では44cmも増えています。

それから、岐阜県の白川郷のある白川。こちらも40cm増えていまして、積雪が1mを超えています。

これらの地域はもともと雪が多く降るのですが、その雪が多い地域でも平年よりもかなり降っている状況なので、今後、災害が起きてしまう可能性があります。

あす10日午前6時時点の雨・雲の予想
あす10日午前6時時点の雨・雲の予想

天達気象予報士:
9日の夜から10日の朝にかけて、雪雲がさらに南へ南下して、特に岐阜県から濃尾平野、名古屋の北側にかけて雪雲が広がります。

どうなる?3連休の天気

気になる3連休(11日~13日)の天気についてはどうなのでしょうか?

3連休(11日~13日)の天気予想
3連休(11日~13日)の天気予想

天達気象予報士:
3連休の前半は、最強寒波の影響を受けそうです。
日本海側では、9日まで続いている大雪は、11日土曜日午前中まで続きそうです。

関東平野部、東京では、3連休中日の12日に雨の予想になっていますが、午後に気温が1~2℃下がると、雪になる可能性があります。

天達気象予報士:
3連休の後半には最強寒波の影響が弱まり、雪雲と雨雲は抜けていきます。関東平野部、東京では13日の成人の日、北風は強いですが、晴れるところが多くなりそうです。
12日の日曜日以降は一連の寒波の影響は弱まっていき、3連休後半には雪が収まっていきそうです。
(「めざまし8」1月9日放送)