観光地・浅草を練り歩くのはサムライや忍者の格好をした集団。
その手には、ほうき!ゴミ拾いをしています。

藏内はるひさん:
こちらはゴミのポイ捨てをしないでくださいという禁止を啓発する活動になります。

“時代劇のコスプレ”をしたスタッフとともに街の啓発活動をするのは 台東区の職員、藏内(くらうち)はるひさんです。

日本を訪れる外国人観光客の数が増え、2024年は過去最高を記録。
そこで浅草では観光客のマナー向上やゴミのポイ捨て防止のため、12月から毎日、ゴミ拾いを行っているのです。

新撰組:
どうぞ〜トラッシュバック(ゴミはここに)。

こちら新撰組のコスチュームを着たスタッフが配っているのは、ゴミ袋。
観光マナーが書かれたチラシも“江戸風”にアレンジし、目を引くデザインに。
藏内はるひさん:
「あれがダメ、これがダメ」というようなメッセージではなくて、ゴミのポイ捨てという社会課題を、観光客の方も一緒に楽しく解決できる仕組みを目指しました。

このコスプレでの啓発活動は、外国人観光客にも大好評。
外国人観光客:
日本の道路をきれいに保ちたいので自分たちもゴミ袋を持参しています。こういう試みはとてもいいことだね。

20代の頃、東日本大震災のボランティアをした経験から「地域に貢献できる仕事がしたい」と区役所の職員になった藏内さん。
この啓発活動を通して、藏内さんは浅草をどのような街に導きたいのでしょうか。

藏内はるひさん:
浅草では街が綺麗だけどこういう工夫しているのだということが、世界的に有名になればいいなと思っております。
街を大切に思う人々の工夫によって、街が綺麗になっている。
それを体現し伝える藏内さんの活動はあすも続きます。
(イット! 12月26日放送より)