自然をもっと身近に感じてもらおうと世界中の生き物の情報を楽しく学べるアプリを開発した藤木庄五郎さん。

「ボルネオ島という熱帯雨林のジャングルがあるところに行って生物の調査をやっていたら、地平線が見えるまで木が1本も生えていない場所がありました。

そこで生物多様性の現状をちゃんと知らないといけないと感じました」

みんなで作る生き物図鑑

大学時代から生物多様性の研究をしていた藤木さんは、自然環境の問題をビジネスで解決しようと会社を設立。生物多様性を見える化する、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を開発した。

地平線まで伐採された森林跡地
地平線まで伐採された森林跡地
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アプリではユーザーが投稿した生き物の写真から、生息時期や場所をデータ化している。

この日は東京・羽村市でアプリを使った生物観察会が行われた。

トンボの幼虫を撮影したら、候補にあがった成虫の情報を見て、どの種類かを当ててみる。

子どもが撮影した生き物は「オニヤンマ」の幼虫であることを確認。こうして種の多様性を学ぶことができるのだ。

投稿すればポイントがたまるゲーム感覚が評判を呼び、5年間で4万6000種以上の生き物がアプリに保存された。

利用者は「どんどん集めたくなる」「外来種や在来種を学びハマっています」などと話す。

みんなで作る生き物図鑑で自然を身近に!

藤木さんは「生き物を通して人がつながってワイワイできるのは素敵なことなので、世界の生き物と自分の生活をつなぐ窓口のようなアプリになってほしい」と語った。

株式会社バイオーム
https://biome.co.jp

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