記録的勢力で列島に接近か

9月3日午後5時から行われた緊急記者会見。気象庁国土交通省がそろって出席し、最大級の警戒を呼びかけた。

気象庁 杉本悟史主任予報官:
特別警報級の勢力まで発達し、記録的な大雨、暴風、高波、高潮となる恐れがあり、最大級の警戒が必要です。4日までに台風への備えを終わらせるようお願いいたします

かつてないほどの猛威をふるう恐れのある台風10号。

3日現在、日本列島の南を発達しながら北上中で、5日には猛烈な勢力で沖縄や奄美地方に接近する見通しだ。

さらに、6日から7日にかけては、特別警報級の勢力を維持したまま九州地方に接近、または上陸する恐れがある。

国土交通省 青野正志河川保全企画室長:
河川の増水氾濫などが発生した際には、すでに暴風により移動ができなくなることも考えられます。風が強くなる前に安全な所へ避難するなど、早めに身の安全を確保していただければ…

暴風や高潮などを対象に、台風が最も近づく約12時間前に発表される“台風の特別警報”。気象庁は、発表された時点速やかに安全な場所へと避難するよう呼びかけている。

住宅の屋根や壁が崩れ信号も…台風9号の爪痕

甚大な被害が警戒される西日本。地域によっては立て続けに台風が襲来する恐れがある。

2日夜、大型で非常に強い勢力で九州北部地方に接近した台風9号。

観測史上最速となる最大瞬間風速44.8m/sを記録した長崎県五島市では、3日朝、信号が消えたままの国道で警察官が交通整理にあたっていた。

長崎・五島市(3日午前9時すぎ)
長崎・五島市(3日午前9時すぎ)

市内全域に避難勧告が出された長崎県対馬市でも、住宅の屋根や壁が崩れ落ちる被害が相次ぎ、住民が修復作業に追われていた。

2日夜の爪痕が残ったまま、息つくヒマもなく迫り来る台風10号。住民の不安は募るばかりだ。

対馬市の女性:
不安ですよ。もうこれ以上ひどかったら、完全に(家が)つぶれます。

台風から離れた太平洋側の各地でゲリラ豪雨も…

台風9号は3日午後に温帯低気圧に変わったが、南からの暖かく湿った空気などの影響で、太平洋側を中心に大気の状態が不安定となった。

午前10時前、東京・千代田区の国会の周辺では地面をたたきつけるような雨が降った。

東京・千代田区(3日午前10時前)

薄日が差していた神奈川県小田原市でも正午過ぎに天気が急変。大粒の雨が降り出した。

4日も引き続き太平洋側を中心に、不安定な空に注意が必要だという。

西日本の広範囲で台風10号に警戒が必要

気象庁 杉本悟史主任予報官:
特別警報級の勢力を保ったまま九州の西海上を北上、または上陸する恐れがある。

緊急会見で最大級の警戒を呼びかけた気象庁と国土交通省。台風最接近の数日前から警戒を呼びかけるのは異例だ。

週末にかけて九州地方を直撃する恐れもある台風10号。6日から7日にかけて、特別警報級の勢力を維持したまま九州地方に接近、または上陸する恐れがある。

沖縄や奄美地方は5日から風が強まる見込みで、九州では台風が最も接近する6日から7日にかけて、記録的な大雨や暴風が予想されている。影響は西日本の広い範囲に及ぶ可能性があり、十分な備えと厳重な警戒が必要だ。

(「Live News it!」9月3日放送分より)