山形・天童市の若手農家たちが果物の出荷を終えたコンテナで作る“巨大な文字”が2024年も完成した。2024年は、地元の子どもたちのアイデアが詰まったメッセージとなっている。

子どもの知恵を借りてみようと…

天童市の国道48号沿い「JAてんどうフルーツセンター」に登場した全長40メートル・高さ6メートルの巨大なコンテナ文字は、果物の出荷を終えて次のシーズンまで保管されるコンテナを活用しようと、地元の若手農家たちが約15年前から制作している。

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約20人が3日間をかけ、4色・3万5000個のコンテナで完成させた2024年の文字は「んまいべ!紅王」。4年連続で、サクランボの新品種「やまがた紅王」をPRするメッセージとなったが、2024年は、初めて地元の子どもたちからアイデアを募った。

4年連続「やまがた紅王」PRメッセージとなった
4年連続「やまがた紅王」PRメッセージとなった

募集の経緯について、天童市農協青年部の武田繁部長は「なかなかいるメンバーでもいいアイデアが出なくなってきたので、『小さいお子さんの知恵を借りてやってみようか』となった。ことしはなかなかサクランボも大変だった。その中でも紅王は良かった部分もあるので、紅王を広めていきたいと思い“紅王しばり”で募集した」と話す。

「んまいべ!紅王」選んだワケ

市内の児童遊戯施設に募集ボックスを置いたところ、バリエーションに富んだ36件のアイデアが寄せられ、その中から大山さん親子が考えた「んまいべ!紅王」に決まった。

武田部長は、選んだ理由として「去年『くたが??紅王』で“?”がついていたので、それに回答するような“!”がついている『んまいべ!紅王』とアンサー形にした」と回答。

アイデアが採用された大山さん親子には、はえぬき・つや姫・雪若丸の豪華3点セット、15kgのお米がプレゼントされる。

「安全運転しながらちらっと見て」

天童市農協の2024年の紅王の出荷量は、2023年より1トン多い2.7トン。暑さに強い品種として期待される紅王を多くのドライバーにPRする。

サクランボの新品種「やまがた紅王」
サクランボの新品種「やまがた紅王」

天童市農協青年部の斉藤芳男さんは「ひらがなのところがうまくいった。だいぶいい出来」と満足げな様子だ。

武田部長も「出荷量も年々増えているので、少しずつでもお客に食べてもらいたい。交通量が多いところなので、安全運転しながらちらっと見てほしい」と語った。

巨大コンテナ文字は、2025年9月まで見ることができる。

(さくらんぼテレビ)

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