「自分が当時、(父の)引退公演を見て憧れて、幼いころからずっと使いたいなって思っていた曲の1つ。この曲を使った理由は、本当に父親へのプログラムにしたいっていう気持ちが一番。父親のためだけのプログラムということで、今回はフリーを滑っています」

氷上練習のときは真剣に話し合う場面も
氷上練習のときは真剣に話し合う場面も

最初から最後まで、“父のためだけに滑っている”と言い切る思い入れたっぷりのプログラム。

良い時も悪い時も、ともに切磋琢磨してきた“かっこいいお父さん”について大島はこう話す。

父親のポジティブな人柄が誇らしいという大島
父親のポジティブな人柄が誇らしいという大島

「スケートの関係者の方や、普段スケートのメンバーと過ごしているときに、父親に対してポジティブな言葉しか出ないというか。『本当にいつも明るい人で場を明るく和ませてくれるような人だよね』『不思議な人だよね、あの人』といったことを周りが言ってくれるのが心のどこかで誇らしい気持ちです。そういうところが一番かっこいいなと思うところです」

大島の今のスケーター像のルーツは、父から受け継いだもののようだ。

そんな“父に捧げるプログラム”で、5度目の全日本へ挑む。

いままでと違った全日本で全うに勝負

「本当にここ数年、自分のやりたいプログラムばかりやってきて、自分のわがままだけで自分のやりたいことをやってきました。今シーズンはスケーターとして真っすぐ、全うに勝負するプログラムだと思います。本当に実力勝負というか、そういった意味で、今までと違った全日本だと思っています」