それでも織田は、若手に勝る部分があると言う。

「基本的にMなので、しんどいのは全然嫌いじゃない」「昔よりへこたれなくなりました。昔はその日の調子で一喜一憂したりすることもあって。今は良くも悪くもすごく楽しくて、若いときと比べるとさすがに落ち着いています」
目指すは37歳で4回転成功
織田が本気で挑む今年の全日本への、一番のこだわりは「37歳で4回転を跳んだ人という存在になる」こと。
現役に戻った理由の一つは、37歳での4回転成功だ。

その実現に向けての秘策は、織田が自ら韓国から取り寄せたというジャンプ強化マシン。このマシンと追い込むトレーニングから37歳の肉体は進化し、それによって意外な効果も出たという。
「最近スピンが過去一番回れているんじゃないかっていうくらい。過去イチ。昔と比べても今一番スピン回れているんじゃないかなっていうくらい、回れるようになってきたりしています」
織田のこだわりは4回転だけでなく、プログラムにもある。

今シーズンから取り入れているのが、ショート『マツケンサンバⅡ』。織田はこの曲で一度滑ってみたかったと思いを語る。