また、職場が配慮できることもある。舟木さんによれば、上司に限ったことではないが、グレーゾーンは音や光に過敏に反応する「知覚過敏」(感覚過敏)を抱えていることも多い。

人間関係を悪化させないコツ

・窓の近くでは集中できない
・コピー機やキーボードの音を不快に感じる
・ドアの向こうを通る人が気になる

こうした理由で、ストレスや不安を感じることもあるそうだ。

ちょっとした配慮が大切(画像はイメージ)
ちょっとした配慮が大切(画像はイメージ)

影響を受けにくいよう、席の場所を工夫してみる。本人の承諾があるなら、過敏になることを共有するだけでも、職場の人間関係を悪化させないことにつながるとのこと。

職場が働きやすい環境になると、組織の成長にもつながるはず。もし、上司とのコミュニケーションに悩んでいるのであれば、参考にしてみてもいいかもしれない。

『発達障害グレーゾーンの部下たち』(SB新書)

舟木彩乃
心理学者・カウンセラー。公認心理師・精神保健福祉士。博士(ヒューマン・ケア科学/筑波大学大学院博士課程修了)。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁や地方自治体のメンタルヘルス対策に携わる。

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