親が子どもに「そうだね」と肯定的な言葉を投げかける以外にも、潜在能力を発揮するための良い・悪い習慣があるという。
その一部が「何をしたいかを早く聞いてあげる」「常に全力投球を要求する」、そしてこれまで何度も取り上げられた「そうだね」に関することで、「気持ちを込めて言うこと」だ。
脳神経外科医で子どもの「育脳」にも力を入れている林成之さんの著書『運を強くする潜在能力の鍛え方』(致知出版社)から一部抜粋・再編集して紹介する。
自分を守るための嘘をつかせないように
まず子どもの育脳で最も大切なのは、自己保存の過剰反応を止めて、桁違いの高い目標を立て、その達成に向けて無になるまで気持ちを集中できるようにすることです。
そういう生活スタイルを身につけさせるのです。
過剰反応というのは自分を守りすぎるということで、そのために明白な嘘をついてしまうようなことを言います。昨今の政治家が平気で口にしている数々の弁明も言い逃れのための過剰反応です。これは本能だから、わかっていても、簡単には止められません。

それを止めるためには意識をそこに向けるとともに、自己保存の本能が働き過ぎないように、子どもに前向きな行動を起こすよう常に促すようにするしかありません。それを習慣化することによって、本能を抑制することができるようになります。
そこで大切なのが、高い目標を立てるということであり、そこに集中するような気持ちのコントロール法を教えることです。具体的には、次のようなことをしていけばいいのです。