かまぼこや干物といった定番からカレーや中華まんなどの変わり種まで、長崎県内で作られた水産加工品の品評会が長崎市で行わた。お歳暮や年末年始の集まりなどに喜ばれる工夫が光る魚介グルメが勢ぞろいだ。
223品の長崎の水産加工品が一堂に!
今どきなのが「プロテインバー」。
この記事の画像(11枚)国産の「アジ」を使い、100gあたり12.2gのタンパク質をとることができる。噛み応えがあり、アジというよりは白身魚に近い風味。味付けは控え目だ。
水産製品の品評会は毎年この時期に行われていて、2024年は5つの部門にあわせて223点が出品された。
生産者や長崎市の担当者など26人が審査にあたり、味わいや加工技術、パッケージの見た目など9つの項目で採点した。
長崎の伝統かんきつ「ユウコウ」や「ユズ」などカンキツを使ってテイストを変えている商品もあり、審査員の評価につながっていたようだ。
煮干しなど、乾燥させた加工品も。2024年は原料のカタクチイワシの水揚げ量が大幅に減っていて業者にとって厳しい状況だったが、一定レベルの製品が出揃った。長崎県水産物組合の担当者によると「例年ならこの時期にこれが獲れるというのがだいたい分かったが、今は何が獲れるか分からない。獲れたところで勝負という感じ」と、厳しい環境を語った。
「調味加工品」は和洋中の味わいが揃う
バラエティ豊かなのは、調味加工品だ。
ブリを使った中華まんやカレーにフライなど、長崎らしく和洋中の味わいでバラエティに富んでいる。
中には対馬の「黄金アナゴ」の身とだしをぜいたく使った「だし巻きたまご」も登場した。試食したアナウンサーもこの表情!
テレビ長崎 吉井誠アナウンサー:
だしがおいしい!アナゴの身がとろけている。こんなに玉子と相性がいいとは。アナゴがさすが!
長崎県水産加工振興協会の渡邊英行代表理事会長は「水揚げが少なくて加工品業者は苦労しているが、その割に223品が集まり、2023年より多くの商品が出てきた。ぜひ全国の審査会で上位の賞をもらってほしいと思う」と、自信たっぷり。
品評会では農林水産大臣賞など32点が選ばれることになっていて、結果は29日午後に長崎県のホームページで発表される。そのうち上位2商品は全国大会にノミネートされる。
品評会で入賞した商品は12月、佐世保と長崎で行われるイベントで販売される。
(テレビ長崎)