水面が全く見えないほど緑で埋め尽くされた水路。その原因は繁殖力の強い外来種の水草「ホテイアオイ」の大量発生。水辺の生態系などに悪影響を与えるおそれがあり、国が“重点対策外来種”に指定している。
水路に異変…水面埋め尽くす植物
異変が起きているのは、佐賀市の国道沿いの水路。
この記事の画像(6枚)住宅街近くを流れるこの水路を見渡すと、広い範囲にわたって水面が緑に埋め尽くされている。一見、畑と見紛うほどだ。
この植物は「ホテイアオイ」という繁殖力の強い外来種の水草。地元住民にきいてみると、この水草は毎年、見かけてはいたが、これほど大量に繁殖したことはこれまでなく、今年(2024年)が初めてだという。
これまで、この水路には子供などが釣りに来ていたそうだが、「これでは釣りができるような状態ではない」と地元の住民も異変に驚いている。
駆除しても…夏以降に再び大繁殖
ホテイアオイが大量に繫殖したため、県は今年の春に駆除し、いったんはおさまったが、夏以降、再び大繁殖し、水路を埋め尽くしてしまったという。
ホテイアオイは水辺の生態系などに悪影響を与えるおそれがあるため、国が「重点対策外来種」に指定している。今年に限って大量発生した理由はいまのところ明らかになっていない。
(サガテレビ)