犬の感情はしぐさや表情から分かる気もするが、言葉を話せるわけではない。分離不安の気配はどう判断すればいいのだろう。
平松さんは「飼い主がトイレに入ったとき、ドアの向こう側で起きている状況を参考にすると良いでしょう」と話す。

犬はドアが閉まって自分だけになると「遮断された・拒絶された」という感情を抱きやすく、寂しさが現れやすい。トイレのドアは鍵がついていて、飼い主が近くにいるので“ひとり”で大丈夫かどうかの判断をしやすいという。
「飼い主が自分をひとりにして扉の向こうに行ってしまった、という、事実の理解が難しく『なんで入れてくれないんだ』という気持ちになるのだと思います」
ドアを削ったりするなら注意
大人しく待っていられたら安心だが、ドアを削れるまでガリガリかいたり、大声で鳴き続けたりする(吠え続ける)なら、注意が必要。日常の接し方を工夫したり、獣医師などに相談することも考えてほしいとのことだった。
もし、愛犬が分離不安を抱えていそうならどうすればいいのか。後編では、愛犬とちょうどいい距離感を作るコツ、飼い主がしてはいけないNG行動をお伝えする。
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帰宅時のオーバーリアクションが「分離不安」のきっかけにも?愛犬が「依存しない距離感」の作り方と“NG行動”