11月14日、東京都内に住む17歳と18歳の男子高校生2人が窃盗容疑などの疑いで逮捕されました。

2人は友人関係で、SNSで「闇バイト」に応募。
11月13日の午後2時45分ごろ、千葉・野田市の住宅に窓ガラスを割って侵入し、腕時計やバッグなど140万円相当を盗んだ疑いがもたれています。

2人は「指示役から(秘匿性の高い通信アプリ)シグナルで指示を受けて犯行に及んだ」と話しており、17歳の男子高校生は「窓ガラスを割っただけ」と一部否認。
18歳の男子高校生は「そこに行けば金目のものがある。報酬は2人で40万円と言われた」と供述しています。
警察は首都圏で発生している一連の強盗事件の関連とともに、指示役の特定に向け捜査をしているということです。
今回の事件は「物に手を出している」
「めざまし8」は元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏に、一連の強盗事件と今回の高校生による窃盗事件について聞きました。

MC 谷原章介:
山口の方で捕まった未成年の子どもたちの事件というのは、強盗の準備段階で捕まっていますから実行はしていませんが、今回は実行した男子高校生が逮捕されました。どうご覧になっていますか。
元神奈川県警捜査一課長 鳴海達之氏:
やっぱりちょっとショックですよね。ショックなのと同時に、SNSしかこの高校生たちや若者というのは見ていないのかなというが印象にあって…これだけニュースでやっているのにどうしてわからないのかなというのがありますね。
今回この実行役で逮捕はされましたけども、このグループと関東で起こっている一連の「闇バイト」による強盗というのはちょっと違うと私は思っているんです。
理由は、まず今回の高校生2人は「物がそこにあるから」、物に手を出しているんですよ。時計とかバッグですよね。

今までの一連の強盗というのは最初店舗を狙っていたんですよね、リサイクルショップとか質屋とか。それで流れが変わって一般の民家とかに入るようになった。
その理由は、強取したとしても処分するのにどこかで買ってもらわなきゃいけないんですよね。そうすると例えば、100万円の腕時計があったとしたらそれは70万とか60万に買いたたかれちゃう。そうなってくると物をいくら用意してもあまり実入りがないので、やはり現金に手を出そうというふうになって流れが変わっている。

今回は昼間の時間に人がいないところを狙って、しかも物を持って行っていますから、ちょっとグループ的には違うと私は考えています。
(「めざまし8」11月15日放送より)