毎日ふかふかの布団に寝たいなら、どれくらいのタイミングや頻度で使うのがよいのか?

見並さんは「生活スタイルのどの部分に使っていただいても大丈夫です」とした上で、布団を「温めること」が目的なら、寝る前に使うとぬくもりが逃げにくい。「ダニ対策、乾燥させること」が目的なら、時間がかかるので外出中などの空き時間が良いと提案している。
暖かい空気を閉じ込める
基本的な使い方は、ベッドに敷いた布団も床に敷いた布団も同じ。効果的に布団全体を温めるには2つのポイントがあるという。
1つ目は、暖かい空気の逃げ道を作らないようにすること。ノズルを差し込んだ掛け布団と敷き布団との間に隙間ができないようにして、暖かい空気を閉じ込めると良い。

2つ目は、布団の中に温風の通り道を作ること。ノズルをしっかり伸ばして、遠くまで温風を届けたり、掛け布団をつまんで盛り上げて布団内に空間を作ったりすると良い。
布団内の空間を手軽に作りたいなら、ノズルにフラップが付いたモデルもお勧め。広範囲に温風が行き渡りやすいという。
ダニ退治に必要な使用頻度は?
布団乾燥機を使う頻度はどうだろう。
こちらは毎日でも問題はないが、ダニ退治を目的として使用するなら、1日2回の使用を3日繰り返すと良いとのこと。ダニはしぶとく、一般的に、1回の使用では約3割しか死滅しないとも言われているそうだ。
ダニの繁殖を抑制したいなら、夏場は1~2週間に1回、冬場は1カ月に1回程度、布団乾燥機で温風を送ろう。湿気がちで心配なら、回数を増やすと安心とのことだ。
「自動モード」を使いこなす
また、布団乾燥機のモデルによっては、使用目的に合わせた最適な温度・時間で稼働する自動モードが付いているものもある。
例えば、ふかふかな布団にすることを目的としたのが「あたためモード」。約3分半で温かくなるモデルもあるという。ダニ対策に特化した「ダニモード」は、50℃以上の温風を長時間送風することで、ダニを弱らせるそうだ。
「ダニモードの後は、掃除機やクリーナーで“ダニの死骸やふん”を取り除く作業も必要になります。それをしないと“アレルゲン”として潜んでしまうこともあるので、使った後もポイントです」

このほか、パワフルな高温風で一気に乾燥させるのが「冬モード」。寒い時期や布団を乾燥させたい際に役立つという。「夏モード」は温風で乾燥後に送風をすることで熱気を取り除き、布団内の温度を常温に戻すとのことだ。
温度・時間は手動でセットすることも可能だが、こういった自動モード搭載のモデルを選ぶと、より便利で使いやすいという。

なお、羽毛などのデリケートな布団は、高温で温めると傷んでしまう可能性もある。温度を低く設定する、短時間のみ使用するなどを気をつけてほしいとのことだ。