「悔しいっていう言葉が一番かな」と演技後に話したように、ショートでは挑戦という位置づけで投入している3回転―3回転のコンビネーションジャンプを決められず、自分への怒りをにじませた。

しかし“諦めない”をテーマに掲げる白岩。ショート7位で迎えたフリーは、「強い気持ちで見ていてくださいという気持ちで挑みました」と話すように、3回転―3回転のコンビネーションジャンプを着氷させ、安定感のある演技を披露した。
笑顔で滑り終え、9度目の全日本への出場を勝ち取った。
コーチの本田武史さんから「泣かせてくれ」と言われているという白岩。見ている人を感動させる演技に期待したい。
13回目の出場決めた大庭雅
5位は大庭雅。
「20年間のスケート人生の中で一番コンディションが良くて。ショートもフリーもずっとノーミスみたいな。かなり自信をもって試合に臨めた」と語る大庭は、社会人スケーターを代表する一人だ。

3シーズン目となるフリープログラム『Aesthetic』を熟練の優美な表現力で会場を魅了する。調子がいいという言葉通り、年齢を感じさせない軽やかなジャンプで滑り切った。
大庭は驚異の13回目の全日本出場を決めた。