武器のトリプルアクセルを2本クリーンに着氷させ、9年連続9回目の全日本へ挑む。

大学院へ進んだ木科は、全日本へ出られるあと2回のチャンスを“スケート人生のほんとの最終章”と位置づけ臨む。

8度目の全日本を決めた三宅星南

6位に三宅星南。

フリーでは2季ぶりに『タイタニック』に戻して今大会に挑んだ。

8度目の全日本を手にした三宅星南
8度目の全日本を手にした三宅星南

ジャンプにミスはあったものの4回転サルコウ2本の攻めた構成で臨み、8度目の全日本への切符をつかんだ。

「ここ2シーズン全日本選手権と四大陸選手権でうまくいってから、そこからなかなか結果が出せずに悔しい2シーズンを過ごして今ここにいるので、必ず全日本で結果を出せるように頑張りたい」と意気込む。

コーチである姉と二人三脚で腕を磨いた小林隼
コーチである姉と二人三脚で腕を磨いた小林隼

7位は小林隼。

姉の小林瑠奈コーチとともに二人三脚で腕を磨き、2年ぶり2度目の全日本出場を勝ち取った。

「ショートプログラムをしっかり仕上げて、観客のみなさんにしっかりと自分の気持ちを届けられるようにしてフリーに進出したい」と意気込んだ。

納得の演技で初の夢舞台に出場する誉田知己
納得の演技で初の夢舞台に出場する誉田知己

8位に誉田知己。

「今までは憧れの存在で、やっぱり僕も行けるかなと思っていましたが、今の実力なら絶対行けると思っていて。やっと今日それを達成できて本当に良かった」と自身も納得の演技で初の夢舞台への切符を掴んだ。

憧れの舞台へ出場を決めた松岡隼矢
憧れの舞台へ出場を決めた松岡隼矢

9位に松岡隼矢。

去年、法政大学所属として東日本選手権から全日本への道に挑んだ松岡は17位と結果を残せなかった。

しかし今年、オフシーズンにホームリンクの「オーヴィジョンアイスアリーナ福岡」で行われた「滑走屋」に出演するなど、腕を磨き全日本への最後の切符をつかんだ。

「ずっと憧れていたというか、出たかった場所。そこで同世代のみんなと輝きたい」

初出場の夢舞台へ向けて、松岡は「4回転を構成に入れて自分が納得できるような、そしてお客さんに感動与えられるような演技ができれば」と意気込む。

男子シニア表彰台(西日本選手権)
男子シニア表彰台(西日本選手権)

【シニア男子】
1位 織田 信成(大阪スケート倶楽部)228.12点
2位 片伊勢 武 アミン(関西大学)206.45点
3位 中村 俊介(木下アカデミー)198.38点
4位 杉山 匠海(岡山大学)196.68点
5位 木科 雄登(関西大学)192.73点
6位 三宅 星南(関空スケート)192.30点
7位 小林 隼(同志社大学)152.35点
8位 誉田 知己(中京大学)150.63点
9位 松岡 隼矢(福岡フィギュアアカデミー)148.68点

三宅咲綺が西日本初優勝

女子は上位7名が全日本への出場を決めた。

三宅咲綺が初優勝。

強化選手入りを目指し挑んだ去年の全日本選手権で三宅は16位だった。リベンジに奮起する今季は、直前の試合でトリプルアクセルに挑戦するなど、勢いに乗った状態で今大会を迎えた。

ショートでは3つのジャンプ全てに加点がつく完璧なできで成功させ、スピン・ステップ全てで最高評価のレベル4を獲得する。

自己ベスト更新の67.72点をマークし、ガッツポーズも飛び出す渾身の演技で首位に立った。

自己ベスト更新させた三宅咲綺のショート
自己ベスト更新させた三宅咲綺のショート

「オリンピックシーズンの前ということで(坂本)花織ちゃんや(三原)舞依ちゃんもすごく気合いが入っている。それに追いつきたい一心で練習も量を増やして、トリプルアクセルにも取り込んでいるので、頑張りたい」