全日本&世界選手権のダブル3連覇を達成した坂本や、2022年GPファイナル女王の三原舞依らと同門で2人に刺激を受けている三宅。
演技後のインタビューで「優勝を目指して頑張ります」と力強く語った。

迎えたフリーでは、イタリア語で“気まぐれ”を意味する『カプリース』の新プログラムを披露。
ダイナミックなジャンプを次々と成功させ、会心の演技を見せる。フリーでも自己ベストを更新し、完勝で西日本初優勝を飾った。
良い演技ができた理由に、チームメイトの坂本からエールをもらったからだという。
転倒することを“スコーン”と表現する坂本にちなみ、ファンの間では、お菓子の“スコーン”を食べることで「カオリのスコーン(転倒)は引き受けた」とSNSで投稿し、良い演技ができることを願うことがはやっているという。
それにちなんで、試合当日、坂本から電話で「咲綺のスコーンは引き受けた」と言われ、その言葉をお守り代わりに挑んだそうだ。
❄️西日本選手権🐲シニア女子
— 【公式】フジテレビスケート (@online_on_ice) November 3, 2024
🥇#三宅咲綺 選手
自己ベスト更新124.79👏
去年のリベンジを果たし優勝🏆
🗣️全日本の後半グループに入れて嬉しいです🩷
チームメイト#坂本花織 選手からのエールも支えになったそう💌
全日本の目標は
『SP&FSノーミス💎』#フジスケ #咲綺のスコーン引き受けられた pic.twitter.com/ZtvmyVDJNO
演技後のインタビューでは、「去年優勝できず、全日本で後半グループに入れなかったのがすごく悔しかった。あの時もうちょっと頑張れたかなとか、いろいろと後悔があったけど、今回はそういう気持ちなしに全日本に行くことができる」と全日本への思いを強くした。
個性を発揮する山下真瑚
2位に山下真瑚。
去年、全日本選手権のショートで2位に立った山下。
今大会は、ジャンプの構成を変えて挑んだ中、すべてのジャンプを加点がつくできでノーミスする。演技構成点もトップスコアを獲得するなど、「チャレンジ成功かな」と手ごたえを感じ3位で折り返した。

翌日のフリーでは、「真瑚の中を見せてあげる、でもあげないよっていうイメージの、真瑚の中をお見せできるプログラム」という山下らしい世界観が込められた『creep』。
高さとキレのあるジャンプが持ち味の山下。冒頭3回転ルッツのコンビネーションジャンプを含む7つのジャンプを全て着氷させる。
最後のステップシークエンスでは最高評価のレベル4を獲得する、圧巻の足さばきで会場はスタンディングオベーションに包まれた。
「個性を大切にしたい」と自分らしさを追求し続ける、山下の8度目の全日本での演技に注目だ。
3位は河辺愛菜。
昨季GPシリーズ2戦に出場した河辺は、今季その海外大会に派遣されることはなかった。
そんな河辺が今季目標に掲げたのは“西日本優勝”だ。
「死にそうなくらいドキドキしていた」という中で迎えたショートは、会心の演技を披露する。
ジャンプを全て決め、スピン・ステップで最高評価のレベル4を獲得。演技後にはガッツポーズも飛び出し2位スタートとなった。

フリーでは新プログラム『Paint it black』を磨いてきた表現力と巧みな振り付けで観客を魅了するも、前半のジャンプの着氷が乱れ、完璧な演技とはならなかった。
3位表彰台で目標達成とはならなかった河辺は、悔しさから涙を流す姿もあった。

「悔しい気持ちが大きく残る試合にはなったかな。良かった部分もちゃんと振り返って、また練習を頑張れたらいいな」と前を向く河辺。
トリプルアクセルの投入も視野に入れ、6位以内の順位を目指し6度目の全日本へ挑む。
4位に白岩優奈。大学最終年の今季は“ラストイヤー”を公言している。
近畿ブロック3位で迎えた最後の西日本。