11月5日(現地時間)に投開票が行われる、アメリカ大統領選。
ハリス氏とトランプ氏の最終盤の攻防について、ジャーナリストの木村太郎氏が解説する。
ハリス氏vsトランプ氏 支持率は拮抗
宮根誠司キャスター:
さて、アメリカ大統領選最新の支持率ですが…。
藤本万梨乃キャスター:
トランプ氏が48.4%、ハリス氏が48.1%(11月2日時点)、その差は0.3ポイントとなっています。
一方、VTRにもありました「賭けサイト」では、先月30日の段階ではトランプ氏が65.2%、ハリス氏が34.8%だったのですが、3日後の今現在どうなっているか見てみますと、トランプ氏は51%、ハリス氏が49%(11月3日時点)と急激にその差を縮めているんです。
木村太郎氏予想は「トランプ氏圧勝」
宮根誠司キャスター:
太郎さん、これ支持率も賭けサイトもかなり拮抗してるんですが…ずばりどちらが勝利?
木村太郎氏:
いろいろ理由があるんだけど、今回もトランプ圧勝。
宮根誠司キャスター:
圧勝…自信のほどは何%ありますか?
木村太郎氏:
100%って言うのが本当なんだけど、何か不測の事態があったらいけないから90%。
宮根誠司キャスター:
太郎さんの90%という自信はどこから来てるんですか?
「“隠れトランプ”いっぱいいる」
木村太郎氏:
どこから来てるかなんて、とにかく世論調査で、今トランプが上を行っているじゃないですか、ちょっとでもね。でもちょっとじゃないんですよ…実は。
“隠れトランプ”がなくなったって、今世論調査の人は当初言ってたんだけど、ここへ来てやっぱり「“隠れトランプ”はいっぱいいるぞ」って言い出したわけ。
一つはね、アクシオスというニュースサイトがやった調査で、「誰に投票するかと聞かれたら本当のこと言うか?」って聞いたら、「言わない」って言ったのが23%いた。そして、Z世代は48%、半分ぐらいが嘘をつくと回答。
宮根誠司キャスター:
なんで?
木村太郎氏:
なんでかまでは聞いてないんだけど、若い人が嘘つくのは、もしかしたら、例えばトランプと言っちゃうと、その記録が残ってると、その後の就職だとかに影響するんじゃないか、それで嫌がっているのではないかと。だから世論調査というのは今もう完全に信用できない道具になっていて、しかもトランプの票が減っているというのは大方の見方。
その理由の一つに、「ブラッドリー効果」っていう言葉がある。1982年にカリフォルニア州の知事選をやった時、トム・ブラッドリーという黒人のロサンゼルス市長が出馬して、事前の世論調査は圧倒的に強かった。
しかし、実際、選挙をしたら落ちた。なぜかというと、世論調査の時に「黒人に投票しましょう」ってみんな言っていたんだけど、実際は白人に投票した。今回も、カマラ・ハリスは黒人で、しかも女性。
この人の反対側のトランプに投票するって言うと、いろいろ聞こえが悪いから、妥当なところでカマラ・ハリスって言っとこうかなって票が、実は上積みされているんじゃないかという。
宮根誠司キャスター:
太郎さんは確か先週、全部激戦州はトランプ勝利と?
木村太郎氏:
いや、先週じゃなくて今週もそうなんだよ。さっきの“隠れトランプ”の票は数%ですよ。2、3%上乗せするだけで、7州は全部トランプになるわけ。
ハリス氏“失速”3つの理由
宮根誠司キャスター:
最初はハリスさんの勢いがすごくあった。じゃあ、なんでハリスさんの勢いがここに来てグッと落ちたのか…太郎さんに3つ理由をあげていただきました。
まずは「民主党内のクーデターの逆風」これはどういうことですか?
木村太郎氏:
本来バイデンさんだったわけ。でもバイデンさんが討論会でいろいろ失敗しちゃったんで、みんな「あれではもう勝てないぞ」っていうんで、民主党の幹部が引きずり下ろしちゃった、“クーデター”をやったんですよ。
その代わりとしてハリス副大統領が党内での予備選も何もやらないで出てきた。しかも、バイデン政権の失敗は全部彼女も同罪なわけですよね。だから言うことが全部、弁解に終わっちゃってる。
「言葉のサラダ」とは
宮根誠司キャスター:
さあ、そして2つ目「言葉のサラダ」。これ、初めて聞きましたが、「言葉のサラダ」ってなんですか?
木村太郎氏:
僕も初めてこの英語知ったんだけど、要するに「言語明晰意味不明」って。
要するに言葉のサラダボウルの中に、いろんなものを一緒くたに入れちゃったように色んな事を言うんだけどね、何を言っているかよく分からない。
宮根誠司キャスター:
何を言っているかよく分からないと。では「副大統領候補選定の間違い」っていうのは?
木村太郎氏:
ティム・ウォルツって人はね、色んな嘘をついていたのね。それを指摘されると「私少しバカなんです」って言っちゃったの。そんな人、誰も信用しないよね。
木村太郎氏が占う“ほぼトラ”未来予想図
宮根誠司キャスター:
さあそしてこちらをご覧ください。もしトランプ大統領になったら、「ウクライナ、ガザ地区 それぞれ戦闘収束へ」って、こんなのどうやってするんですか?
木村太郎氏:
トランプは公約として「アジェンダ47」っていうのを出しているの。その中で戦争の話をしてて、ウクライナは自分が大統領になったら24時間で戦争をやめるって言ってる。
ウクライナの問題っていうのは、ガザともつながっている問題だから、要するに彼は全部の戦闘をすぐに収束させる。
宮根誠司キャスター:
ゼレンスキーに負けを認めろって言うってこと?
木村太郎氏:
いや、認めるも認めないも、全部援助を止めるぞと。それでプーチンと話をして「お前もやめろよ」と。
宮根誠司キャスター:
じゃあイスラエルは応援する?
木村太郎氏:
イスラエルもやめさせる。
(「Mr.サンデー」11月3日放送より)