【6】オートロックがない(マンション)
容易に建物内に入ることができる。ただし、オートロックがあっても、住人の後について侵入する「共連れ」という手口もあるため、注意が必要。

公園で自宅を下見している可能性もあり(画像はイメージ)
公園で自宅を下見している可能性もあり(画像はイメージ)

【7】マンションの1・2階と最上階
マンションの場合、1・2階(接地階とその直上階)は道路から玄関や窓に侵入される可能性がある。また、最上階も、犯人が屋上に上り、屋上から下の階に降りてバルコニーから侵入される場合があるので実は危険。

【8】郵便受けが壁貫通型ではない(マンション)
壁貫通型の郵便受けは、オートロックの外から郵便物を投入し、オートロックの内側から取り出す方式。投入口と取り出し口が同じ面にある郵便受けの場合、郵便物を盗まれる可能性がある。また、取り出しの際、住人以外の人にも部屋番号を知られる可能性がある。

泥棒が嫌う4原則

では、どのような対策をすればいいのだろうか。平野さんが、「対策をするためにまず知ってほしい」というのが、“泥棒が嫌う4原則” だ。

「音、光、時間、人の目。これが泥棒が嫌う4原則です」

音…侵入しようとしたときに音が鳴ると、見つかることを恐れて犯行をためらう

光…明るい照明の元では、人目を感じて犯行をためらう

時間…泥棒は、侵入に5分以上かかると7割が諦め、10分以上かかると9割が諦めるというデータもある

人の目…人通りが多く人目が気になる場所では犯行を諦める傾向がある

この4原則に沿った対策を見ていこう。

泥棒が嫌う4原則「音、光、時間、人の目」(画像はイメージ)
泥棒が嫌う4原則「音、光、時間、人の目」(画像はイメージ)

・音で威嚇する:ガラス破壊センサー、侵入警報サイレン、防犯ブザーなど
「窓が割れた時や開いた時、扉が開いた時にセンサーが検知して警報音が鳴ったり、威嚇ライトが点滅するような防犯機器を設置しておくと、侵入者を威嚇することができます。また、防犯ブザーを玄関扉内側に設置しておくと、いざという時に侵入者が嫌う音を鳴らすことができます」

・光で威嚇する:防犯センサー付きライト、フラッシュライト
「検知エリアまで人が近づくとライトが点灯したり点滅したりするセンサー付きライトも、泥棒が嫌がる防犯機器です。電子音が出るタイプもあります」

音と光で侵入者を威嚇(画像はイメージ)
音と光で侵入者を威嚇(画像はイメージ)

・侵入に時間をかけさせる:ワンドアツーロック、窓シャッター
「玄関、勝手口などの出入り口は1つのドアに錠前を2個設置する“ワンドアツーロック”がお勧めです。侵入までの時間を稼ぐことができます」

自宅のドアがワンドアツーロックではない場合は、補助錠を追加するのも一つの方法。工事が不要なタイプも販売されている。ドアや窓の交換を検討する場合は、官民合同会議の防犯性能試験に合格した「CP製品」を設置することが効果的。最近は防犯に有効な窓シャッターも多く採用されるようになった。

・人の目で見張る:声かけ(コミュニティの醸成)、防犯カメラの設置
「犯罪者は声をかけられることを嫌うというデータがあります。したがって、隣近所やマンション内で人とすれ違う時に挨拶をしっかりする習慣を持つことが防犯に効果的です。不審な人には『こんにちは』『何階ですか?』などと声をかけましょう。防犯カメラも『人の目』として考えられ、犯罪抑止と犯人検挙に大いに役立っています」

SNSのリアルタイム投稿はNG

ここからは、留守にする際に気を付けることを見ていこう。