他にも間違えられがちだというのが、耐荷重の記載についての見方だ。

突っ張り棒は長さによって支えられる重さが変わる。どれくらいの重さを支えることができるかは、パッケージなどに明記されている。

長さで支えられる重さが変わる

例えば、平安伸銅工業の公式サイトで販売されている「突っ張り棒 ホワイト NSW-5」は「耐荷重5〜1kg・取付寸法110〜190cm」となっている。これは110cmの長さで使用した時に5kgを支えられ、190cmに伸ばした時は1kgまで支えることができるというものだ。「どんな長さに調節しても5kgまでなら支えられる」という意味ではないので、注意が必要だ。

実際のパッケージの表記
実際のパッケージの表記

また、ジャッキ式の突っ張り棒には「上下」があり、パイプの両端にあるキャップの長さが長い方が下側だ。突っ張り棒は荷重がかかるとたわむが、キャップはこのたわみを支えて減らし、突っ張る力を維持する。そのため、上下逆さまに設置してしまうと、ずり落ちるのを防ぐ効果が薄れてしまうのだ。

キャップの向きに注意!
キャップの向きに注意!

「他にも、突っ張り棒は均等に重さがかかる前提で設計されているので、左右どちらかに重さが偏っていると、想定されている強度が発揮できません。正しい使い方は、基本的にはすべて商品パッケージに書かれていますので、購入の際はよく確認してみてください」

洗面台や冷蔵庫でも活躍!

そんな突っ張り棒だが、使い方によっていろいろな活躍をするという。お勧めのアレンジ方法についても聞いてみた。

竹内さんが挙げたのは「マグネット収納」。鉄製の突っ張り棒は磁石がくっつくので、洗面台や冷蔵庫などに置くと、アイテムをうまく収納できるという。

コップを“浮かせる収納”で清潔に
コップを“浮かせる収納”で清潔に

「例えばコップの裏側にマグネットをつけて、小型の突っ張り棒にぶら下げるようにして収納したり、冷蔵庫内に設置して、フックにかけた調味料などを収納したりもできます」