吉野家が9日から、1週間限定で牛丼を100円引きするキャンペーンを実施し、話題となっている。
実質賃金が3カ月ぶりにマイナスとなる中、ほかの牛丼チェーンも値下げキャンペーンを展開している。
13年ぶりの100円引き…吉野家のキャンペーンが話題
実質賃金マイナスの中、牛丼の大手チェーン「吉野家」では牛丼の値下げを行われ、店舗には行列ができていた。
この記事の画像(11枚)青井実キャスター:
8日発表された8月の平均給与の速報値では、働く人1人あたりの額面の総額は29万6588円となりました。このうち、基本給などにあたる部分は26万4038円で、前年の同月から3%増え、31年10カ月ぶりの高い伸び率となりました。
一方で、物価の変動を反映した「実質賃金」は、3カ月ぶりのマイナスとなりました。
そんな中、吉野家が始めたキャンペーンが話題となっています。
青井キャスター:
東京・有楽町の吉野家では、100円引きということもあって、行列ができています。
100円以上の値引きキャンペーンは13年ぶりだ。
青井キャスター:
きょうから100円引きですが、どうですか。
客:
大きいです。週に1~2回は行くので、全然知らなかったので、めちゃくちゃ得した気分。
青井キャスター:
100円引きの影響は、どのあたりが大きいですか?
客:
お米も値段上がっていますし、いろいろ上がっている中で、毎日食べるお昼だから100円引いてもらえると大きい。
青井キャスター:
さらに吉野家に続き、すき家も9日から80円引きのクーポンを配布しているほか、松屋は8日から電子クーポンの利用者の価格を50円割り引いています。これで、大手牛丼チェーン各社で、期間限定ですが、並盛りが300円台で食べられることになりました。
「目先のお金をもらっても本末転倒」物価高騰に悲鳴
青井キャスター:
ーーこのようなキャンペーンどうでしょう?
スペシャルキャスター パトリック・ハーランさん(パックン):
アメリカも物価上昇で一時期、ビッグマックセットが3,000円ぐらいしていました。最近マクドナルドは値段を下げて、全国に5ドルのハンバーガーセットも展開してます。
今回の値下げの理由について、吉野家はこう話している。
吉野家宣伝広報・茶木翔太さん:
今回、吉野家で開催させていただく「秋の牛丼祭り」は、物価が高騰しているところから、お客様に少しでもお役に立てればという思いから開催する。
一方、街ゆく人たちに聞いてみた。
青井キャスター:
ーー今、値段が高いものって何がありますか?
女性:
食料品ですね。外食代とか。野菜とかで手作りしてます。ストックして、あまりお総菜とか買わないようにしてます。
女性:
携帯のプランを見直したり、やっぱり化粧品も。
青井キャスター:
ーー化粧品も見直されました?高くなってるんですか?
女性:
自分が使うものを少し変えた。
青井キャスター:
ーーみなさん、いろいろと工夫を重ねているようでした。そんな中、ちょうど衆議院が解散しました。みなさんが政治に求めるものは、何なのでしょうか。
男性:
景気を重要視していただきたい。株をやっているのもあって、経済が大事かなと個人的には思います。
女性:
税金を減らしてほしい。
男性:
目先のお金をもらっても、消費したらそれでおしまいになるんであれば、本末転倒。それこそ吉野家も、あと2~300円安くしてくれないと食えなくなっちゃう。
青井キャスター:
この言葉、政治家のみなさんに届いているのでしょうか。
(「イット!」10月9日放送より)