僕は日本生まれではないし、日本に来たのも17歳になってからだが、大抵の日本人よりは日本語ができる。

それは、「日本語ができない自分」を決して受け入れたりせず、変わるために、日本語の本を5000冊近く読んできたからに他ならない(500冊も読まないうちにネイティブにはなれた)。

「できる」と「一度でできる」は同義でない

自分の限界なんて、誰が知るのか。

僕は、まだ飛び込みもせずに、無理だと決めつけたくはない。

なにせ、あなたが無気力になってしまったのは、あなた個人のせいではない。時代錯誤的な「出る杭は打たれる」教育のせいである。

幼稚園では手を挙げられても小学校では…(画像:イメージ)
幼稚園では手を挙げられても小学校では…(画像:イメージ)

幼稚園で子供たちに質問すると、自分こそが特別だと言わんばかりに、子供たちは間髪入れずに手を挙げて自由な発想を語る。

でも小学校に入った途端に締め付けられ、「みんなのため」「みんなと一緒」を植え付けられた挙げ句、凡人になっていく。

「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」―パブロ・ピカソ

だが、人生をやり直すには、特別な自分に戻るには、まだ遅くない。過去の自分に誇れる自分になるのは、そんなに難しくない。特別な自分であれば、どんな「大胆かつ冷静」な発想をするのか想像してみて、なりきればいいだけ。

できるできる。まだできないだけ!

「できる」と「一度でできる」は同義ではない。やってみて、できなかったら、「まだできないだけ」である。うまくいかなくても気にせず、できると思い込んで行動し続ければ、本当にできるようになる。

夢は追うものではなく、背負うもの。

野心の高さが、あなたの未来を決定づける。

『誰でも“天才になる”方法』(扶桑社)

カリス(東大AI博士)
1993年、韓国生まれ。大阪大学・招へい准教授。長崎大学・特任准教授。博士(情報理工学/東京大学)。医療AI/創薬AI研究開発にすぐ使える医用画像データプラットフォームを手がけるカリスト株式会社を2022年6月27日に起業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信

カリス 東大AI博士
カリス 東大AI博士

1993年、韓国生まれ。大阪大学・招へい准教授。長崎大学・特任准教授。博士(情報理工学/東京大学)。16歳で東京大学に合格。学生時代に能力を評価されて日本の永住権を取得。英・ケンブリッジ大学/独・ミュンヘン工科大学/伊・ミラノビコッカ大学で訪問研究。「みんな健康かつ笑顔で暮らせる社会」を実現すべく、医療AI/創薬AI研究開発にすぐ使える医用画像データプラットフォームを手がけるカリスト株式会社を2022年6月27日に起業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信中