山形・中山町は10月2日を2024年から「芋煮会の日」と制定していた。「芋煮会の日」に合わせ、中山町の名物・棒ダラ入りの芋煮が町内全ての小中学校で給食として提供された。

牛肉ではなく「棒ダラ」で煮込む

“芋煮会の発祥の地”でもある中山町は2024年、町制施行70周年を迎えることに合わせて、10月2日を「芋煮会の日」と制定した。

この記事の画像(5枚)

中山町では、江戸時代に最上川の船頭たちが牛肉ではなく魚のタラを乾燥させた「棒ダラ」を「サトイモ」と一緒に煮込んで食べたとされている。

長崎小学校でも、給食の献立として「棒ダラ入りの芋煮」が全児童に提供され、児童たちは、いつもとは違う棒ダラ入りの芋煮を味わい楽しんだ。

「歴史を考えながら食べたい」

普段食べている芋煮は醤油味で牛肉やネギが入っているそう。
棒ダラ入りの芋煮を初めて食べるという児童も多いようだったが、「魚の出汁がきいていておいしかった」「棒ダラと油揚げとか入っていて、いつもと違っておいしい」「すごくおいしかったので、また機会があったら食べたいなと思った」と好評だった。

10月2日が芋煮の日だということを初めて知った児童もおり、「歴史を考えながら食べたいなと思った」と歴史に思いをはせた。

今後も、中山町では地元の歴史や味を子どもたちに伝えるため、「芋煮会の日」に棒ダラ入りの芋煮を給食として提供するとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。