【ジュニア男子】西野太翔が優勝
ジュニア男子は、上位7名が東日本へ進出した。
ジュニアGPシリーズに参戦した西野太翔が連覇を果たした。
ジュニア2年目になって「安定してメンタルのコントロールをできるようになってきた」との言葉通り、ショートで3本のジャンプをすべて決め、ノーミスの演技で75.63点をマークする。
今季ショート絶好調の要因を「去年失敗が続いて苦しんだので、今年は絶対にミスをなくしてフリーとそろえられるように練習を重ねたから」と自己分析。

注目してほしいと話すステップは、ジュニア合宿で高橋大輔さんに教わった“抜け感”を意識しているという。
フリーは冒頭の4回転サルコウが2回転になるものの、その後大きなミスはなく、連覇を達成する。注目ポイントの、曲調が変わるゆっくりしっとり魅せる表現は好評で、ステップ・スピンすべてレベル4、コレオでも1点台の加点を引き出した。
同世代の中田璃士や高橋星名に刺激を受け、「負けたくない」と2人に対抗心を燃やす。
今シーズンの大きな目標は「東日本で優勝して全日本ジュニアでも優勝を狙って、世界ジュニアでもいい成績が出せるように」することだ。
2位は磯和大智。
「アットホームな大島チームで練習したい!」と今季京都から埼玉に移った磯和。大島光翔や佐藤駿からも教えてもらい着実にスキルアップしたようで、ショートでは武器の3回転アクセルを成功させる。
しかしフリーでは7、8割の成功率だった冒頭の3回転アクセルを失敗してしまい、流れに乗っていけなかったと反省していた。
予定構成にあった4回転トゥループは東日本では挑戦したいと明言した。
3位は萩原颯希。
フリーは100点超えの点数には納得も、内容としては「ちょっとしたミスが続いてしまった」と反省。フリーの注目ポイントは得意なルッツ。自身で選曲した継続のプログラムでジャッジへのアピールも意識し、PCS(演技構成点)は全体2位。
オフシーズンには、同世代の選手たちに負けないようにと3回転アクセルを練習していたという。今は数カ月に1回程度の確率だが、「今シーズン中に跳べるようにして来シーズン入れられたら」と語った。

【ジュニア男子】
1位 西野 太翔(神奈川FSC)201.18点
2位 磯和 大智(埼玉アイスアリーナFC)159.49点
3位 萩原 颯希(KOSE新横浜プリンスFSC)158.60点
4位 佐々木 陽人(伊勢崎クラブ)148.49点
5位 田口 湊音(渋谷教育学園幕張高校)146.44点
6位 大島 佑翼(埼玉アイスアリーナFC)142.53点
7位 大林 理人(KOSE新横浜プリンスFSC)141.54点