【ジュニア女子】中尾歩が連覇
ジュニア女子は、上位7名が東日本へ進出した。
優勝は中尾歩。去年に続き連覇達成する。
8月の関東トロフィーで優勝した中尾。ショートは得点源の3回転ルッツにコンビネーションジャンプを加えられず、大きなミスが響き2位発進となる。

しかしフリーでは「今日こそは絶対降りる」と意気込んでいた3回転ルッツ-3回転トゥループをGOE(出来栄え点)1.18のできで成功させる。
だが、調子がよかった3回転フリップ、3回転ルッツでミスが出てしまい、悔しい表情を見せた。坂本花織を参考にする、流れと幅のあるダイナミックなジャンプが武器の中尾。
「セカンドに3回転トゥループを入れていかないと点数が出ないし、上には行けない」と昨シーズンから大幅に構成をあげて更に上を目指す。
2位は八田琴子。
ショートはジャンプのミスが出て3位となる。
フリーは『鎌倉殿の13人』に合わせた真っ赤な着物風衣装で登場。ジャンプは、すべて加点のつくノーミスの演技を披露した。最後までスピードを落とさず、上半身を大きく使った滑りで会場を魅了。
去年は8位だった八田だが、今年は得点が発表されると笑顔があふれ、喜びで弾けた。
3位は千葉美乃花。
ショートは3本のジャンプを上手くまとめて首位発進。3回転フリップは今大会前にも同じリンクで練習している佐藤駿にアドバイスをもらってコツをつかんだという。
佐藤については、「すっごく優しい先輩」と話し、笑顔を見せる。表現についてはフラメンコやスペインの踊りを見て練習し、強い曲調に合わせた音ハメがポイントと話す。
昔習っていたバレエのストレッチを家で自主トレーニングしていることが、柔らかくきれいなスピンができる要因だとする。
相棒は大好きな黒猫のぬいぐるみで「一緒に頑張るぞ!」と気合を入れ、試合前にはいつもSWEET BOXの『シンデレラ』を聞いているそうだ。
衣装は母親の手作りで「気持ちが入っているから、より頑張ろうと思える」と語った。

【ジュニア女子】
1位 中尾 歩(埼玉アイスアリーナFC)149.44点
2位 八田 琴子(白鵬女子高校)142.32点
3位 千葉 美乃花(埼玉栄高校)139.45点
4位 永田 桂都(神奈川FSC)126.54点
5位 藤沼 聖空(埼玉栄高校)124.41点
6位 花田 実優(水戸啓明高校)123.89点
7位 杉本 羽美(KOSE新横浜プリンスFSC)121.56点