自民党と立憲民主党の代表選が熱を帯びる中、2025年夏の参院選をめぐり、自民党新潟県連は元競泳選手の中村真衣さんを候補者とする方針を決めた。一方、立憲民主党の現職・打越さく良参院議員は早くも再選に向け、動きを加速させている。
自民 候補者公募するも意見が対立…
9月14日、2週連続で開かれた自民党県連の選挙対策委員会。
小野峯生委員長は「引き続き、総務会に諮る案“参議院についての案”を決定させていただきたい」と挨拶した。
この記事の画像(6枚)2025年夏の参院選に向け、候補者を公募した自民党県連。
元競泳選手の中村真衣さんや県連会長で全国比例選出の佐藤信秋議員など4人が最終選考に残り、意向調査では半数の支部が中村さんを支持した。
しかし、9月6日の会議では支部の意向を尊重して中村さんを推す意見と政治経験などを重視して佐藤議員を推す意見が真っ向から対立。結論は先送りとなっていた。
佐藤議員が応募撤回 中村さんを擁立へ
県連の結束に亀裂が生じ兼ねない事態となる中、9月13日に佐藤議員が応募の撤回を表明。
解散総選挙が近いと予想される中、選挙で一丸となれるよう県連会長として強い体制づくりに専念するとしたのだ。
これを受けて、県連は中村さんの公認を党本部に申請する方針を決定。9月20日の総務会に諮ることとした。
県連の岩村良一幹事長は「中村さんには選挙を闘う中で、また政策論争に打ち勝てる候補として育っていただきたい。一丸となって、佐藤県連会長のもと選挙等に打ち勝っていきたい」と話した。
立憲・打越議員 再選に向け着々と準備
自民党が候補者選びに苦戦する中、選挙に向け着々と準備を進めていたのは立憲民主党の現職・打越さく良参院議員だ。
「全く苦労を知らないような2世、3世たちの争いですよ、自民党の総裁選。忖度と裏金、お金の力になびくような政治ではいけない」
9月14日に上越市で後援会の設立総会を開き、再選に向けて協力を訴えた。
打越議員は「誰一人取り残さない政治を進めていくためには負けられないと考えております」と意気込んだ。
参院選は2025年夏に行われる。
(NST新潟総合テレビ)