おすすめの飲食店を紹介する富山の情報誌Taktのコーナーです。
今月は「いいお店、いい空間」特集です。
近年、県内で古民家をリノベーションした新しい店が次々とオープンしています。
そんな古き良き懐かしさを感じられる店を取材しました。
まずは、趣ある建物が並ぶこちらのお店。
「Unico Nel Mond(ユニコネルモンド)」。
およそ120年前に建てられ、かつては造り酒屋を営んでいた場所です。
指示通りに奥へ進むと、レストランがあるようには見えませんが...。
そこに現れたのは和と洋がミックスされた正に「いい空間」が。
こちらはイタリアンがいただけるお店です。
店名の「ユニコネルモンド」は、イタリア語で「世界でただ一つ」という意味で、その名の通り世界で一つだけの空間です。
明治時代から受け継がれた酒店の森永さんがここで店を開いています。
イチオシのメニューをいただました。
*オーナー
「こちらは『フレッシュトマトのマルゲリータ』でございます」
*リポート
「うわ!すごく香ばしくていい香りがします」
*オーナー
「毎日手ごねで作ることにこだわっています」
*リポート
「まず、トマトのフレッシュな香りが口いっぱいに広がった後にチーズの濃厚な感じが押し寄せてきます。生地もモチモチですごく食べ応えがありますね」
地元食材を使ったメニューをもう一品。
「立山山麓ポーク3種ソーセージ盛り合わせ」です。
3種類の味を食べ比べできる一品です。
*リポート
「う~ん!口いっぱいに豚の旨味が広がります」
世界でただ一つの「いい空間」でいただく絶品のイタリアン。
森永さんにはこんな思いもありました。
*オーナー
「たくさんの人が集う空間にしていきたい。富山県、全国に、発信できる空間作りをしていきたい」
続いては、入善町にある「やさいとエトセトラ」。
大正時代に建てられた築100年の古民家を改装したお店。
入善町で生まれ育った、鍛冶さんが偶然見かけたこの空間に一目惚れをしたのがオープンのきっかけなんです。
鍛冶さんのこだわりは地元野菜をふんだんに使っていること。
玄関先では、直売もしています。
その野菜を贅沢に使用した料理を楽しみましょう。
*オーナー
「『蒸籠(せいろ)蒸しランチ』です」
稲穂の色が違う古代米とお味噌汁がついた定食スタイル。
蒸籠蒸しを開けると。
*リポート
「うわ!湯気がモクモク出ていて、ここからも野菜の甘い香りが漂っています」
生まれ育った入善町を中心に黒部市、朝日町の野菜を仕入れて調理。
鍛冶さんの地元愛が詰まっています。
入善名産のキュウリを黒部名水ポークで撒いた、こちらを。
自家製の豆乳マヨを付けていただきます。
*リポート
「キュウリの甘さと、お肉がそれを包み込むような感じで非常にまろやかでおいしいです」
ホッとするいい空間と地元食材の店。
そこには、入善で生まれ育った鍛冶さんと家族、そして地元の人たちの思いが詰まっていました。
*オーナー
「ここにある欄間ですとか、空間がとてもすばらしい。いろいろ(家族や友達と一緒に)DIYしたところがあって、(周りの人たちの)思いも一緒に乗せさせてもらった。皆さんがホッとする料理や空間を提供していきたい」
今回は、歴史ある建物で情熱を持つオーナーの店を紹介しました。
一歩入ると心がほっこりとする。
そんな場所で至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。