視聴者の皆さんの素朴な疑問を徹底調査する「オシラベリンク」のコーナー。今回は、宮崎県都城市のあおいくん(7)からの質問。「なぜ、カラスは朝はいるのに夜はいないの?教えてください」言われてみれば、夜にカラスを見かけることはない。カラスのお家はどこなのか?調査した。

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やって来たのは、宮崎市本郷北方。日本野鳥の会宮崎県支部の田辺英樹さんと前田幹雄さんに案内していただいた。

日本野鳥の会宮崎県支部・田辺英樹さん​:
ここは、宮崎市内でも有名なカラスの「集団ねぐら」といわれるところ。きょうは少し遅いようだが、もうすぐしたら帰ってくると思う。

しばらくカラスの帰りを待っていると、午後6時ごろ、近くの畑に続々とカラスが集まってきた。その数、約300羽!眠る前に腹ごしらえをしているそうだ。

秦萌記者:
一斉に飛び立って動き出しました。建物の屋根やフェンスの上に移動しましたね。今、何をしているところなんですか?

日本野鳥の会宮崎県支部・田辺英樹さん​:
建物の上で巣が安全かどうか確認をしている。大胆でもあり、賢い。そして、臆病というか、考えながら動いている鳥だと言われている。

そして、あたりが薄暗くなったころ。

カラスたちは、群れごとに森に向かい、森のてっぺんに近い茂みにとまった。このあと眠りにつくという。

そして、朝になると、ねぐらを飛び立ち、エサを取ったり、水浴びに出かけたりするそうだ。

日本野鳥の会宮崎県支部 前田幹雄さん:
ここは周辺に田んぼがあって食の面で良いし、繁華街に行っても色々なものが落ちていたり、餌場がある。秋口になると、だいたい2000羽くらいが帰ってきて、すごい光景が見られる場所。

ちなみに、春が来て繁殖期になると、ひなを育てるために木の上や電柱などに巣を作り、巣の近くで寝るということだ。

ということで、「カラスは夜どこにいるの?」の答えは、「これからの時期は森などの『ねぐら』に、繁殖期は『巣の近く』に住んでいる」ということだった。

(テレビ宮崎)

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