名悪役として活躍する俳優・八名信夫さんが「“俺の生き様”を正直に書いた」というエッセイを出版。故郷の岡山市でお祝い会が開催され、八名さんがエッセイの内容を詳しく語ったり、寸劇を披露するなど、集まった約200人のファンらと特別な時間を過ごした。
名悪役の八名信夫さんの自伝エッセイ
映画やドラマで名悪役として活躍する岡山市出身の俳優・八名信夫さん(89)が2024年8月、これまでの人生をつづったエッセイ『悪役は口に苦し』を出版した。

そして9月15日、出版を記念したお祝いの会が故郷の岡山市で開かれ、八名さんの友人や仕事の関係者や長年のファンら約200人が集まった。

『悪役は口に苦し』は、9歳で経験した岡山空襲に始まり、プロ野球選手になった青年時代、そして俳優に転向し悪役として名をはせたこれまでの人生を約230ページにわたってつづっている。

お祝いの会では、八名さんが「おふくろが『のぶちゃんこれ食べぇ、これ食べぇ早う』と、自分が並んでもらったにぎり飯を食べさせてくれた」と空襲時の体験を振り返る場面もあった。

八名さんは本の内容の一部を詳しく語ったり、寸劇を披露したりして、集まった人たちと特別な時間を過ごした。

八名さんのファンは「テレビで見る八名さんとは違う一面が見られて、すごく温かい人で素敵だと思った」、「かっこよかった。ああいう高齢者になりたい。きょうは胸いっぱいでよかった」と喜びを語った。

八名さんはエッセイについて、「“俺の生き様”を正直に書いた本。人は思いやりがないと生きていけないと、みんなにも思ってほしい」と語った。
(岡山放送)