8月末に日本列島を縦断した台風10号は、宮崎県内各地に大きな爪痕を残した。被害を受けた人たちは、台風が落ち着き次第、片付けや修復作業にあたっている。被災したら何をすればよいのか。手続きの際に気を付ける事をまとめた。
写真を撮る際のポイント
住宅が被害を受けたら最初にしてほしいことが、住まいの被害状況を写真に撮ること。市町村から罹災証明書を取得する際や保険会社に損害保険を請求する際に役に立つ。
この記事の画像(6枚)(家の外)
・なるべく東西南北4方向から撮影
・浸水の深さがわかるように
(家の中)
・被災した部屋の全体
・被災箇所がわかる「寄り」
罹災証明書は家屋の被害の程度を証明するもので、生活を再建する際に必要になる。自治体への生活支援金や税金の減免の申請、金融機関への融資の申請などに使用し、自治体の窓口で申請できる。一部損壊の場合は1~2週間、全半壊の場合は1カ月ほどで発行される。
災害ごみの特別収集
宮崎市は8月30日、今回の災害ごみへの対応方法を発表した。
竜巻被害地区では家電リサイクル品以外は「特別収集」を行う。災害ごみは市町村ごとにごみ出しのルールが異なる。宮崎市の場合、今回の災害で発生したごみの適切な分別方法は…
宮崎市の災害ごみ処理ルール
・1mより小さい家具やふとんなどは燃やせるごみ(災害で発生した生ごみは通常の生活ごみ)
・ガラスなどは燃やせないごみ
・瓦やブロックはコンクリートがら
・トタンや自転車は、金属
宮崎市のホームページの記載は以下の通り。
(1)ごみの大きさが1メートル未満のもの
1.「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」に分けてください。
2.透明のビニール袋に「災害ごみ」と記載し、それぞれの袋に入れてください。
3.通常の「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」の収集日に指定の集積所に出してください。
(2)・がれき類(瓦・スレートブロック等)
・ごみの大きさが1メートル以上のもの(災害粗大ごみ)
1.品目ごとに「災害ごみ」と貼り紙等をしてください。
2.下記の連絡先に電話してください。(9月2日(月)から受付)
(3)家電リサイクル品(テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機)
1.家電リサイクル券を最寄りの郵便局で購入してください。(収集手数料は無料とします。)
2.品目ごとに「災害ごみ」と貼り紙等をしてください。
3.下記の連絡先に電話してください。(9月2日(月)から受付)
日程を調整し、個別に収集します。※被災世帯を順番に回収するので、期間を要する場合があります。
〔連絡先〕
・佐土原地区 (有)佐土原サニタリー 0985-73-6646
・佐土原以外の地区 宮崎市生活系一般廃棄物処理事業協同組合 0985-23-5353
片付けや修復作業について
宮崎市社会福祉協議会では、片付けなどの手伝いが必要な方へ家財道具の搬出、敷地内の土砂の撤去などのボランティアを派遣している。ボランティアは、専門性の高い作業(屋根の補修やブルーシート張り等)や危険な作業には対応できない。詳しくは、宮崎市社会福祉協議会に問い合わせを。
(テレビ宮崎)