災害時に家族などの安否を確認できる「災害用伝言ダイヤル」というサービスを知っているだろうか。8月30日~9月5日までは「防災週間」ということで、宮崎市で8月30日、災害用伝言ダイヤルの街頭キャンペーンが行われた。

災害時、電話がつながりにくい時は…

このキャンペーンは、新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、今回3年ぶりに実施され、日本公衆電話会宮崎支部の7人が、災害用伝言ダイヤル「171」の使い方が書かれたポケットティッシュを配った。

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災害用伝言ダイヤルは地震や台風など大規模な災害が発生した際に、被災地への通信が増え、電話などがつながりにくい状況になった時に提供されるサービスだ。

利用者は、音声メッセージを残すことで家族の安否などを確認することができる。

東日本大震災でも多くの人が利用

日本公衆電話会宮崎支部 太田俊彦副支部長:
171を全然知らない人、初めて知った人がいらっしゃったみたいです。みんなに浸透し、災害時に171を活用してもらえればいいと思います

2011年の東日本大震災では約346万件、2016年の熊本地震では約8万件と、多くの人がこの「声の伝言板」を利用した。

災害時のみ利用できるサービスだが、防災週間の間は体験利用することができる。

公衆電話からも利用可能

171に電話をかけたあとは、自動音声の案内が流れる。録音する場合は「1」を押し、続けて登録する電話番号を入力。声の伝言を残す。

宮崎愛子アナウンサーが実際に「171」にかけて体験。「宮崎愛子です。私は今、UMKテレビ宮崎本社にいて安全な場所にいます。安心してください」と話す。これで録音は完了。

再生する時は自動音声案内の指示に従い、メッセージの確認ができる。スマートフォンや固定電話、公衆電話からも利用可能だ。

災害が起こったときに慌てず安否確認ができるよう、「171」の存在を覚えておこう。そして、家族で録音を残す電話番号を決めておくなど、事前の備えも大切だ。

(テレビ宮崎)

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