能登半島地震で被災した事業者を支援するための仮設商店街が七尾市でオープンした。仮設商店街のオープンは県内で初めてで4つの店が営業を始めた。「第3の人生を」と民宿から業態を変えて定食屋さんをオープンした夫婦を向山キャスターが訪ねた。

県内初の仮設商店街が七尾にオープン
向山キャスター:
ブルーシートがかかる七尾市一本杉通りにできたのが仮設店舗、平屋のコンテナ2棟があるのですがこちらが美容室、その奥が文具店。向井が喫茶店。そして今日ご紹介するのが唯一能登島から出店した「太左エ門(たざえもん)」です。店内はとっても広々していて、6人掛けの席もあります。店主の坂本憲彦(のりひこ)さん、奥様の照子(てるこ)さんです。よろしくお願いします。こちらどんなお店なんでしょうか。

坂本憲彦さん:
私の地元の鰀目漁港にあがった魚を中心とした海鮮丼を提供する定食屋です。
向山キャスター:
もともとこういった定食屋さんをされていたんですか?
坂本照子さん:
もともとは民宿でした。能登島で創業42年になります。でも建物が傾いてお客さんに泊まってもらうことはできなくなりました。


鰀目漁港の魚を中心とした海鮮丼
向山キャスター:
こちらが海鮮丼ですね。たくさん乗っていますね!

坂本憲彦さん:
鰀目漁港にあがったお魚を中心とした海鮮丼です。
アナゴ、鰀目でとれたマダコです。これがスズキです。きょうのおすすめはスズキです。
向山キャスター:
いただきます。おいしい!ぷりっぷりで全く臭みがなくて甘いですね。
坂本照子さん:
うちの主人の仕込みが世界一なんで!
坂本憲彦さん:
ここまで(妻が)言ってくれたことないんだけど…

8カ月ぶりの接客で感じた”働く喜び”
向山キャスター:
オープンから3日間は海鮮丼ということですが、お客さんの様子見ていかがでしたか。
坂本照子さん:
とてもうれしかったです。知り合いの方も来ていただいたりして、あっという間に時間が過ぎていきました。
向山キャスター:
およそ8カ月ぶりの接客はどうでしたか?
坂本照子さん:
疲れるのもあるけど、楽しかったです。
坂本憲彦さん:
一生懸命仕事していたから分からないけど、仕事できることに喜びを感じていました。
夫婦で「第3の人生」を…
向山キャスター:
今後はどのようなお店にしていきたいですか?
坂本憲彦さん:
まだ慣れていないので3日間は海鮮丼にしましたけど、その後は刺身定食、揚げ物定食、レパートリーを増やしていきたいと考えています。
坂本照子さん:
これからも一生懸命頑張って第3の人生を、2人で10年15年目指して頑張っていきます。

店の営業時間は午前11時から午後3時まで。駐車場は、近くの花嫁のれん館の駐車場、もしくは御祓川大通りふれあい広場を使用してほしいとのこと。また、仮設商店街は能登の他の自治体でも整備が進んでいる。珠洲市や志賀町では9月上旬に輪島市や穴水町でも10月上旬に仮設商店街が完成する予定だ。