2024年の夏は特に厳しい暑さが続いているが、そんな暑さを吹き飛ばしてくれるのが、冷たいスイーツだ。老舗から新店まで、ひんやり涼しくなるスイーツをご紹介する。

75年の歴史が紡ぐ、至極の夏の味わい

まず訪れたのは創業75年の老舗、「甘味処みよしの」だ。

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店内に一歩足を踏み入れると、60年前から変わっていないというレトロな雰囲気が漂う。こちらのお店は五色おはぎが有名で、創業から75年たった今でも多くの人に愛され続けている。

現在は、2年ほど前から3代目の三宅利江子さんが老舗の味を引き継いでいる。

神戸から来た観光客の女性2人組はインスタグラムで見て、この店を訪れたそうだ。
「めっちゃおいしいです」「食べやすいサイズ感」「いっぱい食べられていい」と好評だ。

みよしのでは、夏になるとひんやりスイーツが登場する。
今回いただいたのは『宇治ミルク金時(税込み700円)』。氷を削り、その上にはこだわりの金時がたっぷりとのっている。

「みよしの」の宇治ミルク金時(税込み700円)
「みよしの」の宇治ミルク金時(税込み700円)

みよしの3代目・三宅さんは「北海道産の大納言を使っていまして、お豆の形とか食感を残すような形で炊いてもらっています。つぶさないように、柔らかすぎないように炊き上げる感じです」と語る。

“金時を炊き続けて55年”だという田中ハルヨさんが、昔と変わらない味を作り続けているのだ。金時の上に再び氷をのせ、ミルクをかけたら完成。

宇治ミルク金時を食べた曽我部愛麗アナウンサーは「おいしい。あんこの素材の甘さとシャリシャリっとした氷が抜群に合います。ミルクの甘さも、あんこを引き立たせるような甘さでおいしいです」と絶賛。さらに抹茶シロップをかけてみると、「またちょっと風味というか、雰囲気が変わりました」と新たな味わいを楽しんだ。

「みよしの」3代目・三宅利江子さん
「みよしの」3代目・三宅利江子さん

かき氷のメニューは昔からほとんど変わっていないそうで、三宅さんは「おばあちゃんの頃から(かき氷)やってましたね。小さいころから作ってもらって食べてました。幼稚園の頃だと思います。やっぱり食べ慣れてる味というか、懐かしい感じがします」と語った。

人気メニューの「あんみつ(アイス付き)」
人気メニューの「あんみつ(アイス付き)」

また、もう一つの人気メニューが『あんみつ』。
あんこをおいしく味わうために、寒天にはほとんど甘さを加えていない。あんみつは持ち帰りが可能なので、自宅でぜいたくな一品を楽しむことができる。

三宅さんは「今まで続いてきたこの味を、できるだけ長く続けていければな。同じような味を続けていきたいなと思ってます」と、伝統を守る決意を語った。

斬新な営業スタイルが生み出す、驚きの氷体験

続いて訪れたのは、7月にオープンしたかき氷店「風鈴堂」。
このお店、実は昼間だけの営業という珍しいスタイルを取っていて、夜は「もつ鍋田しゅう」という別のお店が営業する。

昼の間だけ、別のお店を間借りして営業しているという「風鈴堂」
昼の間だけ、別のお店を間借りして営業しているという「風鈴堂」

風鈴堂・マネージャーの門田一さんは、「夜、午後5時からもつ鍋田しゅうというお店をやられているんですけど、そこがお昼の間は営業していないというところで、その時間帯、午後1時~4時半までの時間を間借りという形で場所を貸していただいて、夏場限定でかき氷のお店をやらせていただいています」と説明する。

風鈴堂では“純氷”と呼ばれるこだわりの氷を使用。氷が溶けないぎりぎりの温度で削ることで、ふわふわの食感となめらかなくちどけを生み出している。

氷の中にはコーンフレークやアイスクリームなどの具材がたっぷり!
氷の中にはコーンフレークやアイスクリームなどの具材がたっぷり!

また、氷の中にはコーンフレークやアイスクリーム、ヨーグルトなど具材がたっぷり入っているので、最後のひと口まで味の変化を楽しむことができる。

「風鈴堂」の愛媛県産ブルーベリー(ほうじ茶付き)税込み1300円
「風鈴堂」の愛媛県産ブルーベリー(ほうじ茶付き)税込み1300円

今回いただいたのは、7月23日に登場したばかりの、愛媛県産のブルーベリーをふんだんに使った一品。価格は1300円(税込み)で、あたたかいほうじ茶が付いている。

曽我部アナウンサーは「ふわっふわ。口に入れた瞬間にふわっとなくなりました。そして、このブルーベリーのゴロっと感とクリームとかき氷の相性も抜群でおいしいです」と絶賛した。

上に乗っているクリームと氷を楽しんだ後は、追いシロップをかけて楽しむと、口の中でブルーベリーがさらに広がるという。

進化し続けるかき氷の世界

風鈴堂では、リニューアルしたばかりの一番人気『あまおう苺(税込み1300円)』も注目だ。

あまおう苺(ほうじ茶付き)税込み1300円
あまおう苺(ほうじ茶付き)税込み1300円

何度も改良を加えたこだわりの一杯で、見た目はかき氷だが、斬新なパフェ風に仕上がっている。

他にも『チョコミルク(数量限定)』『きな粉キャラメル』『濃厚宇治抹茶』の、全部で5種類のメニューがある。

来店したお客さんは「インスタで見て、行ってみたいなと思ってきました」「あまおういちごを食べました」「中にケーキとか入ってて、生クリームもあっておいしかったです」と語った。

風鈴堂は夏季限定で、9月末まで営業するという。
一方、みよしのは、おはぎがなくなり次第お店を閉めるそうだ。

暦の上では秋になっても、まだまだ続く厳しい暑さ。
みなさんも、こだわりのひんやりスイーツで暑さを吹き飛ばしてみてはいかがだろうか。

(テレビ愛媛)

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