そこでぜひ取り入れてほしいのが、上下のまぶたを鍛える「まばたき運動」だ。1日1回行うだけでもすぐに目の乾燥に対して効果を期待できるという。

<まばたき運動1「パチパチ・ギュー」×5回>
上まぶたを2回パチパチ閉じて、3回目でギューっと閉じる。このとき、眉間にしわを寄せたりせず、上まぶただけを動かすのがポイント。
<まばたき運動2「まぶしい目」×5回>
まぶしいときのように下まぶたを上に持ち上げて目を細める。
<まばたき運動3「キツネの目」×5回>
上まぶたが動かないよう、目尻あたりを指で上方に固定する。そのまま、下まぶただけを動かして目を閉じる。
ドライアイに悩む人は目薬に頼る人もいるかもしれないが、規定の用法・用量を超えて使うと、涙を洗い流すことになり逆効果だという。
サングラス選びの正解はこれ
目を守る方法として多くの人が思いつくのがサングラスだが、選び方を間違えてはいけない。
「濃いレンズを選ぶとむしろ逆効果にさえなるかもしれません」と有田さんは強調する。
「色の濃いサングラスをかけると、暗さで目の黒目にある瞳孔(どうこう)が広がってしまいます。瞳孔が広がれば当然、網膜に達する紫外線の量が増えてしまいます。ですからサングラスは薄い色のレンズを選んでください」

色の薄さの目安としては「鏡を見たときに自分の瞳孔が見える程度の薄さ」までならOKだという。
もちろん色が薄いほどよいので、まぶしくなければ普通の眼鏡のような透明レンズの入った紫外線カット率100%のものがベストだ。
レンズのサイズは大きければ大きいほどガード力が強まる。その上で紫外線カット効果の高い、つば広の帽子と日傘を組み合わせるとなおよい。
コンタクトレンズを使用する場合は、紫外線をカットする商品を選びたい。

「そもそも、コンタクトの方はドライアイや目の病気のリスクが高い状態なので、紫外線をカットしない商品を使う場合は、ぜひサングラスなどで紫外線を防いでください」という。