滋賀・米原市で“シカの食害”による土砂崩れが発生した。
植物を食べ尽くして山肌がむき出しになり、水が流れやすくなったことが原因とみられる。
同市は7月に入って2度の土砂崩れが起きており、住宅街などへの被害が及んでいる。
「緊急安全確保」が発令され、対策を急いでいる。
食い尽くされた植物…むき出しの山肌
滋賀・米原市で2023年7月、山を駆けめぐるシカの群れがいた。
この山では1日、大規模な土砂崩れが発生し、住宅や道路に流れ込む被害が出た。
この記事の画像(11枚)シカが山の植物を食べ尽くしたことで、山肌がむき出しになり、水が流れやすくなったことで土砂崩れが発生した。
まさに、“シカの食害”が原因といえる。
同じ場所で土砂崩れ続く…
さらに米原市では、25日にも土砂崩れが起きた。
あたりには石が散らばり、土を含み茶色く濁った雨水や土砂が、滝のように住宅街に流れ込んでいく。
取材班が26日、あらためて現場に向かうと、1日の現場と同じ場所に土砂が流れ込んでしまっていた。
現場の伊吹山では、2023年から3回、土砂災害が起きている。
米原市によると、今回の土砂崩れでけがをした人はいなかったが、現在も127世帯313人に“レベル5”に相当する「緊急安全確保」が発令されている。
甚大な被害を引き起こした「シカの食害」について、米原市は、国や専門家とも協力して対策を急ぐとしている。
(「イット!」 7月26日放送より)
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