生産地はカンボジア内戦の激戦地
カンボジア特産のキャッサバ芋から作られた焼酎「ソラークマエ(赤)」。
「ソラークマエ」は、カンボジア語でカンボジアのお酒という意味。
愛媛県今治市のスーパーで約2年前から販売されているが、10日から新たに3品が販売された。

この焼酎の生産地は、カンボジア内戦で激戦地だったバッタンバン州。
現地で地雷処理活動を進める宇和島市出身の元自衛官・高山良二さん(71)が中心となって、地雷を処理した土地をキャッサバ畑として蘇らせ、現地の復興・発展に繋げようとイモ焼酎の開発に取り組んできた。

カンボジアの産物で加工産業を
そして、今回新たに発売されたのが、 米焼酎とさとうきびを使ったラム酒にジャックフルーツラム。
元自衛官・高山良二さん
「ジャックフルーツという果物の実を漬け込んだんです。カンボジアの誰もが知っている果物で、カンボジアの産物で加工産業に目覚めてもらいたい」

日本ではなじみがないジャックフルーツから作られたカンボジア焼酎。
どんな味なのか試飲させてもらうと、スッキリしてふわっと口の中でバナナに近い香りが広がるという。

高山さん
「お酒を飲みながら、それに思いを浸して平和構築をしないかんな、ということで美味しいお酒を飲んでもらいたいと思います」
また、米焼酎とさとうきびを使ったラム酒の原材料も高山さんが活動している地雷原で作られている。
販売されたお酒の売り上げの約3割は、カンボジアに送られるとのことで、お酒やものを作ることで日本とカンボジアがつながることを願っている。

