札幌・大通地区では「ピヴォ」の跡地でビルの建設が始まった。

北海道北広島市、FビレッジのJR新駅のデザインも公表された。

街が、また変わる。

札幌・大通地区の変化

新しいススキノの顔、商業施設「ココノススキノ」の2階テラス。

おなじみの「ニッカ」の看板にウイスキーを注いでいるような写真を撮影できるスポットが人気だ。

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ニッカウヰスキー創業90周年を記念して設置されたウイスキーボトルの模型。

7月26日までの期間限定で、“SNS映え”を狙って大勢の人が訪れている。

「本当に口もとに注いでいるみたい。インスタに上げようかな」(撮影した人)

再開発で続々と登場する新スポット。

ススキノだけではない。

「ピヴォ」跡地に19階建て複合商業施設

「4プラの跡地に建設中のビルだ。全面ガラス張りの外観が見えてきた。そして、『ピヴォ』があった場所では、建物が取り壊されたが、きょう新しいビルの建設が始まった」(三宅真人 記者)

7月11日に行われた起工式。 

工事関係者など約60人が出席した。

「ピヴォ」の跡地に建設されるのは複合商業施設「札幌ダイビル」だ。

「(建設費の高騰で)最終見積もりには、めまいがするような金額が書かれてあった。札幌の街に新しい風を吹き込むランドマークを作りたいと言っていたが、それに近づくものができるのではないか」(ダイビル 丸山卓 社長)

地上19階・地下2階建て、9階建てだった「ピヴォ」よりかなり高くなる。

地下街直結で地下2階から2階までが商業施設。

3階から8階はオフィス。

10階から18階には北海道初進出のブティックホテル、「トランクホテル」が入る。

札幌ダイビルの計画

客室は100室前後を予定していて、道産食材を使ったレストランやカフェラウンジなども併設。

想定の客室単価は6万円から60万円で、2027年春の開業予定だ。

札幌市民に愛された「ピヴォ」が大きく変わる。

「ピヴォ」の歴史と変化

「ピヴォ」が誕生したのは1995年。

流行の発信地として大通地区をけん引してきた。

高級ブランドの服を着た大勢のモデルが街を闊歩。

さらに、人気モデルを招いてパーティも開催。

当時、現役だったファイターズ新庄監督の姿も見られる。

一時代を築いた「ピヴォ」だが。

老朽化に加え、現在の耐震基準を満たさないため取り壊しが決まり、2023年5月に閉館した。

変わりゆく大通地区に札幌市民は。

「海外や国内の観光客がたくさん来てほしいので、魅力的なものができたらいいと思う」(札幌市民)

「北海道各地の有名なものが集まるマルシェ的なものがあったらいい」(札幌市民)

「エスタなくなったので大通に来る人が多い」(札幌市民)

北広島市でも再開発すすむ

そして、札幌のお隣、北広島市では、「Fビレッジ」の隣接地に整備されるJR北海道の新駅のデザインが、7月11日発表された。 

「幕開けの駅ということで、『Fビレッジ』の始まりとなる。高揚感、ワクワク感を演出する」(JR北海道 綿貫泰之 社長)

新駅は球場まで徒歩4分。

3階建てで、3階から球場に続く連絡通路側に改札口がもうけられる。

北広島市の木であるカエデや赤れんがを使うことで、温かみのある駅を目指す。

総工費は90億円、2028年夏ごろの開業を予定している。

「今後20年、30年先の未来へ成長し進化し続けるボールパーク構想においては、新駅の整備も通過点ではないかと考えている」(北広島市 上野正三市長)

新たな人の流れが生まれそうだ。

北海道文化放送
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