マルホの担当者は続ける。
爪切りや靴選びで巻き爪予防
――巻き爪の治療法にはどんなものがあるの?
巻き爪になってしまった場合、以下の治療法があります。治療方法の選択は、症状の程度や個々の状況によりますので、専門医に相談することをお勧めします。詳しくは、皮膚科や形成外科、フットケア外来を受診して診断を受けると良いでしょう。

1. 痛みや炎症を一時的に和らげる治療:テーピングやコットンパッキング
爪が皮膚に食い込まないようにテーピングを行ったり、爪の間にコットンを詰めたりする方法があります。
2. 爪の形を正常に戻す治療:矯正治療(保険外診療)
矯正具を爪に装着することで、変形してしまった爪を本来の形に近づけるように矯正するものです。現在までに多くの矯正具が考案され、最近では医薬品を併用して矯正効果を高める治療も登場しています。
3.爪の一部分を手術によって切除する方法:外科的治療
1、2の治療で症状が改善されない場合は、部分麻酔を行ったうえで、爪の一部分を手術によって切除する方法が検討されます。
巻き込んだ部分の爪を部分的に切除する「部分切除」や、爪を作る組織である爪母を薬剤を用いて処理し、爪の一部を生えてこないようにする「フェノール法」などの術式があります。
しかしそれらの方法は本来、巻き爪の治療ではなく陥入爪の治療として行われます。つまり爪が皮膚に陥入した状態を改善させるものであり、巻いた爪を元の形に戻すものではありません。

意外と知らないかもしれない巻き爪の治療方法。たかが爪と思わず、足に違和感があったら医療機関を受診してみてほしい。
巻き爪の原因は、爪に加わる力のバランスが崩れることだった。次の記事では、爪の切り方や靴の選び方を解説する。
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