山形・新庄市の杢蔵山(もくぞうさん)で、オフロードバイクの大会が初めて開かれた。未開拓の山林で繰り広げられたレース。泥だらけの激走に密着した。
激走!悪路を駆け抜ける
全国から240人がエントリーした『CROSS MISSION ダルマニアクス』。

7月15日まで3日間にわたって開かれ、2日目の14日は全日本選手権第5戦の会場にもなった。
トップライダーの迫力のレースを誘致して新庄市の活性化につなげようと、地元の若者たちが実行委員会を組織し、山林を切り開いてコースを作り上げた。

ダルマニアクス実行委員会・加藤英紀代表は「3月下旬から始めたが、先週の大雨で崩落が発生し最初からやり直した。選手・スタッフの一生懸命な姿と会場の雰囲気を感じてほしい」と語った。

13日に行われたのは初級から中級向けのクラスだ。1周20kmのコースを4時間で3周できれば「完走」となるが、急斜面に阻まれ、立ち往生するライダーが続出した。

ハードなコースを攻略し勢いよく駆け抜ける選手もいて、沿道からは「コレっすよ!これがハードエンデューロ。がんばれー!!」「このライン!このライン!」「来た来た来た!うほほー」などの歓声が上がっていた。

新潟県から参加したライダーからは「このレースの一番の魅力は、越えられない場所で“互いに助け合う文化が醸成されている”ところ。超広大な難コースを作っていただいて本当にありがとうございます!」と感謝の言葉が。また、群馬県から参加したライダーは「バカな大人が日本中から集まってきている。まだまだ日本を盛り上げようと(笑)」と話し、女性ライダーは「気持ちいいです!」と満足そうだった。

加藤代表は「このイベントが町おこしにつながる起爆剤になってくれれば」と語った。
杢蔵山の新たな魅力を全国へ。大会関係者は毎年の恒例イベントに育てていきたいと話していた。
(さくらんぼテレビ)