6月4日、長野県坂城町のブドウ畑にクマが出没した。目撃した男性はクマの体長は1mを超えているように見え、「怖がる気配もなく、だいぶ人馴れしているようだった」と話す。県内では5月から目撃情報が増え、6月に入ってから4件の人身被害も発生。県は「出没注意報」を発令し、注意を呼びかけている。
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恐怖…「クマだ、まずいよ」
ブドウ畑で何かを食べているクマ。
撮影者は思わず、「クマだ…まずいよ…」 。
6月4日午後7時ころ、上信越道・坂城インター近くのブドウ畑で、通りかかった男性が撮影した。

「40年以上暮らしていますが、クマを見たのは初めて。イノシシかなと思って、ちらっと見たら、あまりに真っ黒で」と当時を振り返る。
撮影をしていると、気づいたのか男性のほうをチラリ。
撮影した男性は「こちらを見てきたので、怖くなって、逃げる態勢を整えるために録画を切った」と話し、恐怖感が伝わってくる。

怖がる気配なし…人馴れしている
クマの体長は1mを超えているように見えたという。
町内ではこの日の午後2時ごろにも目撃情報があった。
撮影した男性は 「怖がる気配もなく、私の車の音を聞いても逃げたりしなかったので、だいぶ人馴れしているので、新しいステージに突入したのかな」と話す。

女性が背後から襲われる
県内でクマの目撃情報が増えている。5月は全県で106件で、平年の1.8倍に。 6月に入ると人身被害も相次いで4件発生した。
高山村では6月8日早朝、配達員の女性(41)が、背後から現れたクマに手首をかまれ、重傷を負った。現場は住宅街で、警察が付近を捜索したが、発見には至らなかった。

被害を受けて、村は捕獲用の檻を設置。毎日朝と夜にパトロールしている。
高山村産業振興課の内堀裕貴さんは「今回は集落、県道沿いで(出没した)。人がいっぱいいるところなので猟友会や警察と毎日パトロールをして警戒していく」と話す。

県は「出没注意報」発令
県も「出没注意報」を発令、山に入る際は「音の出るものを携帯すること」「クマを引き付ける生ごみなどを外に出さないこと」などを呼びかけている。
(長野放送)