岩手・久慈市で21日、クマが建物の屋根の上に現れ、6時間半にわたり居座った。岩手・大槌町では飼い猫がクマに襲われ、静岡・裾野市では1週間連続で目撃が相次いだ。各地で不安が広がる中、クマよけスプレー不足の懸念も出ている。
屋根に居座ったクマに住民驚き…飼い猫が襲われる被害も
21日午後7時頃、クマが現れたのは建物の屋根の上。近隣住民は、突然のクマの出現に驚きを隠せない。

撮影者:
なんでここに来んの?
撮影者:
あんなにでかい犬や猫はいないでしょ。
撮影者:
いや、しっかりクマだ…クマだ。

クマは屋根の上に6時間半も居座り続けた。
取材班は動画が撮影された岩手県久慈市に向かった。
居座りグマがいたのは、住宅の脇にある解体中の小屋の屋根の上だった。
屋根の上でじっとするクマ。通報を受け駆けつけた警察が爆竹を鳴らし、追い払おうとしたがクマは全く動じなかったという。
発見から6時間半。屋根の上に居座り続けたクマは山の方へ去っていったという。

クマの目撃者:
四つんばいで、のそ、のそ、のそって感じで。ゆっくりですね。目が合った気がしました。真っ黒くて、男の人が四つんばいになったよりは大きかった。(私が)うわぁって言ったんですよね。聞こえたかもしれない。もう驚いちゃって。えぇ!?ええ!?って、ドキドキしました。
取材班:
住民によるとクマが降りた衝撃で窓ガラスが割れたということです。
各地で相次ぐクマの出没。25日、同じ岩手県の大槌町でクマが襲ったのは飼い猫だった。
襲われた猫の飼い主:
ギャーとかまれた猫の鳴き声がして。クマがくわえて食べたみたい。

23日、家で飼っていた猫の“タマ”が成獣とみられるクマに襲われた。
襲われた猫の飼い主:
(猫が)入り口のコンクリートのところにいて、クマが来て襲ったみたい。(クマは)たぶん川から来た。

クマに襲われた猫は、家のそばにある川沿いで死んでいるのが見つかった。
取材班:
猫が襲われた飼い主の自宅の脇には、川が流れています。飼い主によると、2日連続でクマが目撃されたといいます。
猫の飼い主は再びクマが家に現れ、今度は人を襲うのではないかとおびえながら暮らしているという。
襲われた猫の飼い主:
人が襲われなくて幸いだが、飼っている猫も家族なので…驚いている。いくら腹が減っても猫まで食べるのか。(クマは)杉の木の根元にしばらくいたみたい。また来なければいいが…
静岡・裾野市で1週間連続出没…富士サファリパークにも
さらにクマが1週間続けて出没する異常事態となっているのが静岡・裾野市だ。

24日、クマが現れたのは自宅の庭。何かを食べているのだろうか、口をパクパクと動かしているのも分かる。裾野市では26日もクマが目撃され、これで1週間連続となった。

26日、静岡・裾野市でクマが目撃されたのは日本最大級の動物園「富士サファリパーク」の周辺だ。
パークのサファリゾーンでは、放し飼いのヒグマなどを見ることができる。その周辺に野生のクマが現れた。
撮影者:
ほら電話して!
撮影者:
やばいよ、こっち来て。傷つけられるわ。

富士サファリパークはクマの出没を受けて、サファリゾーンの外周を歩きながら動物を観察できる「ウォーキングサファリ」を当面の間、休止にした。
一方、秋田・大館市では、道路を飛び出してきたクマが車と激突する瞬間をドライブレコーダーが捉えた。
クマはすぐに立ち上がり、猛ダッシュでその場から立ち去っていった。

目撃者:
前の車が避けるような動きでブレーキを踏んだので、タヌキかなと。黒い塊が出てきて「あっクマだ」と思った。秋田犬より一回り大きいくらい。

さらに同じ秋田県の能代市では25日、保育園の敷地内で体長約1mのクマを園内にいた関係者が目撃した。
クマよけスプレーにナフサ不足の影響
住民の不安が高まる中、クマよけスプレーが今後、足りなくなるかもしれない事態も起きている。

クマよけスプレーを販売する山陽商事では、メーカーから入荷するはずのスプレー缶300本が、3分の1の約100本しか届いていないという。

スプレーの溶剤に使われているのはナフサ。クマの撃退グッズにも、中東情勢の影響が直撃していた。
山陽商事・担当者:
当面は大丈夫だと思うが、この状況が続けば7~8月以降とか影響が出ないとも限らないと思う。
(「イット!」5月26日放送より)
