回転すしチェーンの「くら寿司」が、会社設立以来初となる全社員を対象にしたベースアップを実施したと明らかにした。
■全社員の基本給一律3万円アップ 大卒初任給は26万円に

くら寿司によると、ことし6月1日に給与改定を行い、国内の全社員およそ1800人を対象に基本給の月額を一律3万円引き上げたということだ。
これにより、平均で10.73パーセントの賃上げ率となり、大学卒業の初任給は月額23万円から26万円となる。
■「社員の暮らし支える」会社設立以来初のベア

くら寿司が、全社員を対象にベースアップを行うのは会社設立以来初めて。
賃上げの背景として、会社は物価や光熱費などの高騰や慢性的な人手不足を挙げたうえで、「社員の暮らしを支え、また優秀で多様な人材確保を図るため」としている。
■売上好調 役職者以上の社員に一律10万円の特別報奨金支給

また、くら寿司は去年10月までの1年間の決算で売上高が過去最高を更新したほか、ことし1月までの3カ月の決算でも売上高が去年の同じ時期を上回るなど、好調を維持している。
これを受け、会社では5月15日に役職者以上の社員を対象に一律10万円の「特別報奨金」を支給したということだ。
(関西テレビ 2024年6月4日)