神戸市のマンションで24歳の女性を殺害した疑いで逮捕された男が、事件前、女性の職場付近から50分以上にわたって後をつけていたことが分かりました。
東京都の会社員・谷本将志容疑者(35)は8月20日、神戸市中央区のマンションで住人の片山恵さん(24)をナイフで複数回刺し、殺害した疑いがもたれています。
調べに対し、谷本容疑者は殺意を否認しています。
捜査関係者へのその後の取材で、谷本容疑者は事件前、片山さんの職場付近から自宅まで、50分以上にわたって後をつけていたことが新たに分かりました。
片山さんは午後6時半ごろ、神戸市内の職場を退勤。防犯カメラの映像から、谷本容疑者はこの周辺から尾行を始めたとみられます。
片山さんはその後、郵便局に立ち寄り、西元町駅から神戸三宮駅まで阪神電車を利用。
2つの駅の周辺の防犯カメラに谷本容疑者が映っていたことから、同じ電車に乗り込んだとみられます。
さらに片山さんはスーパーに立ち寄り、別の電車に乗り換えて貿易センター駅で下車。
マンションには午後7時20分ごろに到着していて、谷本容疑者は50分以上、尾行していたとみられます。
また、谷本容疑者が事件3日前の8月17日からマンション近くのホテルに泊まっていたことも新たに分かりました。
谷本容疑者の勤務先の代表取締役:
出かける前に小さなスーツケースを1個持って、「行ってきます」と元気に声をかけて寮から出て行ったというのを聞いている。
事件の日の夜も、谷本容疑者はホテルの宿泊予約をしていましたが、事件後1時間足らずで新神戸駅から新幹線で東京方面に向かったということです。
そして22日、東京・奥多摩町の防犯カメラには、谷本容疑者とみられる人物が大股で歩く様子、その14分後には、捜査車両が道路を逆走して緊急走行する様子が捉えられていました。
調べに対し、谷本容疑者は片山さんと面識がある趣旨の話をしておらず、警察は動機を詳しく調べています。