ソニーグループは2024年度の事業説明会をオンラインで行い、熊本・合志市に取得していた土地に工場建屋の建設を開始したと発表した。敷地面積は約37ヘクタールと当初の予定よりも広くなっている。

敷地面積は当初より広い37ヘクタール

5月31日にオンラインで開かれたソニーグループの2024年度の事業説明会。半導体子会社のソニーセミコンダクタソリューションズの清水照士社長は、合志市に新しい工場の建設を決めたと明らかにした。

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ソニーセミコンダクタソリューションズ・清水照士社長:
この度、熊本県合志市における新工場の建設を決定した

工場が建設されるのは、菊陽町にあるソニーグループの熊本テクノロジーセンターの西側で、敷地面積は当初の予定より10ヘクタール増え、約37ヘクタールだ。近くにはソニーグループも出資するTSMCのJASMの第1工場や、第2工場の建設予定地がある。

清水社長「需要動向慎重に見ながら」

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングによると、新工場は先月、すでに着工しているということで、大型のクレーンが立ち並んでいた。新工場では、イメージセンサーと呼ばれるカメラなどに使われる、人の目のような働きをする半導体を製造する予定で、スマートフォンなどの需要拡大を見込んでいる。

一方で、清水社長は、製造装置などのライン設営の投資は「今後の需要動向を慎重に見ながら判断する」とコメントしている。

ソニーグループの新工場建設の発表について木村敬熊本県知事は「心から歓迎する。熊本県として、周辺の渋滞解消や企業の取水・排水への環境整備についてスピードアップを図る」とコメントしている。

(テレビ熊本)

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