奈良市の川岸で今月17日、女性2人の遺体が見つかりました。うち1人は三重県伊賀市の女性と判明しましたが、逮捕された交際相手の男との間に、一体何があったのでしょうか。
■母娘の遺体を遺棄か…逮捕の男「子煩悩な父親」の声も
(リポート)
「山の中の交通量の少ない道路です。女性の遺体が遺棄されていたとみられる現場です。かなり背の高い草木が生い茂っています」
三重県との県境に近い、奈良市を流れる名張川の川岸。この草むらの中から今月17日、伊賀市に住む池田園美さん(44)と長女(20)とみられる2人の女性の遺体が見つかりました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは奈良市の会社員・今北享宏容疑者(37)で、今年2月、奈良市月ヶ瀬嵩の名張川の川岸に、池田さん(44)の遺体を遺棄した疑いが持たれています。
調べに対して容疑を認め、2人の遺体については「自分のワンボックスカーで運び、1人で遺棄した」と供述。見つかった2人の遺体はそれぞれビニールシートにくるまれた状態で、すぐ近くに置かれていたといいます。
今北容疑者は、奈良市の自宅から車でおよそ1時間の伊賀市の介護関係の会社に通っていたといいます。遺体が遺棄された現場はその間にあり、今北容疑者は遺棄現場の周辺を以前から知っていて、土地勘があった可能性があります。
今北容疑者と仕事上の付き合いがあったという女性は…。
今北容疑者の取引先の女性:
「すごくびっくりしました。本当に明るくて元気な方だったので。とにかくフランク、フットワークも軽い、何か言ったらすぐに動いてくれる、すごく仕事のしやすい方でした」
近所の人は、子煩悩な父親だったと話します。
今北容疑者の近隣住民:
「犬の散歩を子供たちと一緒にしたり、キャッチボールしたり、夏には家の敷地内でプールに入ったりとか」
警察によりますと、今北容疑者は既婚者でしたが、池田さんと不倫関係にあったといいます。
今年2月9日、池田さんは長女と今北容疑者と3人で出かけたのを最後に、行方が分からなくなっていました。
その後、5月に伊賀市役所から安否確認の依頼があり、警察が今月14日から今北容疑者に話を聞いたところ遺棄を認め、その場所から2人の遺体が見つかりました。
しかし、池田さんら2人が行方不明となった翌日には、今北容疑者は警察に「池田さんと連絡が取れない」と説明していたことも明らかになりました。
警察は、今北容疑者が2人が死亡した経緯についても知っているとみて、詳しく調べています。
■行方不明の直前に“不審な出来事”…関連を捜査
今回の事件の経緯はどのようになっているのでしょうか?
警察によりますと、今年2月9日、池田さん親子は今北容疑者と3人で一緒にいたことが最後に確認されています。
ところが翌10日に、警察は池田さんと連絡が取れず、自宅を訪ねても不在でした。この時、警察は自宅前で今北容疑者と接触しましたが、今北容疑者も「園美さんと連絡がつかない」と説明していたということです。
そもそも、警察が池田さんに連絡を取ろうとした背景には、ある“不審な出来事”がありました。今年2月7日に、池田さんは自宅の玄関先で不審な男から液体をかけられ、転倒してケガをしていました。
警察はその被害届を受理するため、池田さんと連絡を取っていましたが、2月9日を最後に連絡が取れなくなりました。この傷害事件の犯人は今も不明のままで、警察は関連があるかないかも含めて捜査中としています。
その後、4月には池田さんの長女が通う大学から、5月には伊賀市役所から所在や安否に関する連絡が警察に入り、池田さんの父親からも行方不明届が出されました。
そして7月14日、今北容疑者に任意で話を聞いたところ、2人の遺体を遺棄したと認めました。その供述に基づき捜索した結果、奈良市の川沿いで女性2人の遺体が見つかりました。

